広島は2カード連続勝ち越しならず 一時3点差を追いつくも競り負ける
6/12(木) 20:54配信
デイリースポーツ
4回、ロッテ打線に捕まったアドゥワ(右端)の元に集まる広島ナイン(撮影・開出牧)
「ロッテ5-4広島」(12日、ZOZOマリンスタジアム)
広島は一時3点差を追い付くも、競り負けて2カード連続の勝ち越しを逃した。ロッテ戦は通算11勝24敗2分けとなり、同カードのビジターゲームで初となる3連戦勝ち越しはならなかった。
打線は1点を追う二回に1死から小園と坂倉が連続四球。相手の暴投が絡んで一、三塁とし、今季初スタメンの大盛の一ゴロの間に試合を振り出しに戻した。
1-4の六回は2死満塁で再び大盛に打席が巡ると、種市の初球が暴投となり、三走・ファビアンが生還。2点差に迫ってなおも二、三塁から、中前に2点適時打。首脳陣の起用に応えた。
しかし同点の七回は森浦が先頭・藤原に左翼への三塁打。無死三塁から寺地に投手強襲の内野安打で勝ち越しを許した。
先発・アドゥワは初回2死で池田に先制ソロを浴び、同点の四回は無死二塁で5番・ソトに右越え2ラン。四回だけで5安打を許し、4回8安打4失点。三振を一つも奪えず、苦しい投球となってしまった。
アドゥワ投手に期待していたのですが、残念です。2被弾はいただけません。持ち味のナチュラルに動く球が働かず、ロッテ打線の餌食となってしまいました。そして、同点の7回の守備で、秋山選手の後逸がなかったら、競り勝っていたかもしれません。とてももったいない試合でした。
野手オーダーは末包選手がベンチ、大盛選手と田中選手が今季初スタメン。秋山選手が1番、野間選手が2番ライト、クリーンアップはファビアン選手DH、モンテロ選手、小園選手セカンド、坂倉選手が6番、大盛が7番センター、田中選手が8番サード、矢野選手が9番に入りました。
ロッテの先発・種市投手に1回表、秋山選手がサードゴロ、野間選手はサードゴロ、ファビアン選手はセンターフライとわずか8球で抑えられました。
先発・アドゥワ投手は今季2度目の登板で、前回の今季初登板となった6月5日・オリックス戦(京セラD大阪)は5回7安打4失点で負け投手でした。
アドゥワ投手は1回裏2アウトからロッテ池田選手にレフトスタンドへ3号ソロを運ばれ0−1と先制されました。
2回表の攻撃で1アウトから小園選手と坂倉選手が連続四球、ロッテ種市投手の暴投で1アウト1、3塁に。大盛選手のファーストゴロ併殺打崩れの間に1−1の同点に追いつきました。
アドゥワ投手は2回裏、ロッテ先頭・ソト選手にレフト前ヒットも安田選手、石垣選手、友杉選手を全て外野フライに打ち取りました。
アドゥワ投手は3回裏、ロッテ先頭・高部選手に左中間に2ベース、藤原選手に四球でノーアウト1、2塁とされましたが寺地選手をセカンドゴロ併殺打、池田選手もセカンドゴロに打ち取りました。
4回表の攻撃で先頭・ファビアン選手がライト前ヒットもモンテロ選手はファーストフライ、小園選手は空振り三振でスタートを切ったファビアン選手が2盗死で三振ゲッツーになりました。
アドゥワ投手は4回裏、ロッテ山本選手に2ベース、ソト選手に逆方向ライトテラスに7号2ランを運ばれ、1−3と勝ち越されました。さらに安田選手に2ベース、石垣選手の送りバントで1アウト3塁から友杉選手にレフトへ犠牲フライを打たれ、1−4となりました。アドゥワ投手は4回を72球、8安打、1四球、2奪三振の4失点でした。
5回表の攻撃で2アウトから田中選手がセンター前ヒット、矢野選手は四球で1、2塁も秋山選手は見逃し三振に倒れました。
5回裏は2番手・高橋投手がロッテ池田選手、山本選手、ソト選手のクリーンアップを3人で抑えました。
打線は6回表、ファビアン選手がセンター前ヒット、小園選手が2ベース、坂倉選手が四球で2アウト満塁とするとロッテ種市投手の暴投で、2−4に。なお2、3塁から大盛選手がセンターへ2点タイムリーを弾き返し、4−4の同点に追いつきました。
6回裏、3番手・島内投手が1アウトからロッテ石垣選手に四球、島内投手自らの暴投で1アウト2塁も友杉選手を空振り三振、高部選手をサードゴロに打ち取りました。
7回表、4番手・森浦投手がロッテ藤原選手にレフト前に飛ばされ秋山選手が後逸し3ベースに。寺地選手にピッチャーへのタイムリー内野安打で4−5と勝ち越されました。
8回表の攻撃は小園選手はファーストゴロ、坂倉選手は空振り三振、大盛選手はショートフライと出塁できません。
9回表の攻撃も田中選手、代打・末包選手、秋山選手と凡退し試合が終わりました。
カープはパ・リーグ最下位のロッテにカード負け越しで29勝27敗2分けの貯金2となりました。
まずはアドゥワ投手ですが、4回8安打4失点と粘れませんでした。1回裏にロッテ池田選手にレフトスタンドへソロホームランをあび、さらに4回裏にはロッテソト選手にライトテラスへ2ランを浴びました。1回の被弾は仕方ないにしても、4回の被弾は防がなければなりませんでした。1塁が空いていたので、ロッテソト選手には四球も考えながら投げるべきでした。「結果が全て。ソトの本塁打は1塁も空いていたのだから、歩かせても良かった。本塁打は一番打たれちゃいけなかった」とアドゥワ投手もコメントしています。わかっているなら、失敗して欲しくなかったです。
そして、7回裏の秋山選手の守備です。レフトの秋山選手がロッテ先頭の藤原選手のレフト前の飛球でスライディングキャッチを試みましたが、後逸してしまいました。3ベースとなり、決勝点につながりました。「触れるエリアにボールが落ちているので、しっかり処理してあげないと。森浦に申し訳なかった」とコメントしています。本職はセンターの秋山選手です。外野守備の難しい球場ですが、秋山選手には無理する事なく、シングルヒットで抑えて欲しかったです。スライディングキャッチする以上は、せめて体で打球を止めて欲しかったです。
一方、大盛選手が3打点の活躍を見せました。7番センターで今季初スタメンでしたが、「ヨシ、今日やるぞという気持ちで出ていました」とコメントしていました。昨日は代走から出場し、延長12回の打席で貴重なタイムリーを放ちました。今日は2回には併殺崩れのファーストゴロで1打点。6回にはセンターへ2点タイムリーを放ち、計3打点の活躍でした。ドリヨシ的には、明日からは是非1番センターで起用してもいいのではないかと思います。自慢の足を生かすべく、しばらくは1番固定でも面白いですね。
さて、次のカードは明日から北海道で日本ハムとの3連戦です。難敵です。投手力が勝敗を分けるとドリヨシは予想しています。明日のカープの先発は森下投手、日本ハムは伊藤投手です。ロースコアの僅差のゲームになりそうですが、森下投手には9回完封を目指して頑張って欲しいですね。