【広島】床田寛樹が西武・今井との投げ合いを完投勝利 9回の失点は「うわぁ~みたいになって…」
6/7(土) 19:11配信
東スポWEB
チームを連勝に導いた広島・床田寛樹
安定感はリーグの左腕で今やナンバー1だ。広島は7日の西武戦(マツダ)に5―2で快勝。先発・床田寛樹投手(30)が8安打2失点の完投勝利で、今季6勝目(4敗)を挙げた。
8回までスコアボードに「0」を並べ続け、球数はちょうど100球。9回は、先頭・源田の中前打を喫し「うわぁ~みたいになって、そのまま行っちゃった感じ」と3連打されて2点を失ったが、それでも8安打2失点、114球の無四球で、完投は早くも今季5度目となった。
昨年は2年連続2ケタ勝利の11勝も、完投、完封がゼロ。そんな姿は今は昔で「いっぱい(完投)できていますね。いいペースで、投げられていると思います」と、充実の汗をぬぐった。
「ストライクは入っているけど…」と、この日は指先の感覚はイマイチだった。宝刀・ツーシームはひっかけ気味で、スライダーの制球は甘く、チェンジアップも抜け気味と振り返ったが、そんな状態でもストライクゾーンで勝負し続けることで、徐々に感覚を整えた。4回以降は130~140前半の急速差があるツーシームに「振らなそうだったら、そのまま投げて、振ってくると思ったら力入れて」と、意図的に強弱をつけ相手打者を翻弄。2点リードで5回一死一、二塁で迎えた児玉を142キロで三振、6回一死一塁で長谷川から139キロで奪った二ゴロ併殺は、いずれもツーシーム。〝ここぞ〟の場面での必殺球はやはり健在だった。
この日は試合前まで球今季唯一の防御率0点台だった西武・今井との投げ合いを制し、逆に投球回は同僚の森下、バウアー(DeNA)を抜き、投球回84回3分の1はセ単独トップに。プロ9年目を迎えた鯉のエース左腕は、さらなる進化を着実に遂げている。
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投打がガッチリ噛みあって西武に連勝しました。床田投手は9回にこそ2点を失ったものの、ほぼ完璧な内容で西武打線を翻弄しました。打線も12球団唯一の防御率0点台だった西武今井投手を攻略しました。久しぶりに理想的な試合展開が出来たのは大きかったですね。
先発・床田投手は今季11度目の登板で、試合前まで5勝4敗、防御率1.55です。前回の5月31日・阪神戦(マツダ)は8回2安打1失点で負け投手でした。交流戦通算は6勝5敗、防御率3.04でした。
床田投手は1回表1アウトから西武源田選手にレフト前ヒットも長谷川選手をサードライナー、ネビン選手をファーストゴロに打ち取る立ち上がりでした。
佐々木選手が右第一肋骨の疲労骨折で登録抹消となりました。野間選手が1番センター、小園選手が2番サード、クリーンアップはファビアン選手、モンテロ選手、坂倉選手で組み末包選手が6番、菊池選手が7番、矢野選手は8番に入りました。
西武の先発・今井投手は試合前まで両リーグトップの防御率0.83でした。1回裏1アウトから小園選手がライト前ヒットも2盗死、しかしファビアン選手がレフト前ヒット、モンテロ選手がセンターフェンス直撃のタイムリー2ベースを飛ばし1−0と先制しました。
床田投手は2回表、西武外崎選手をライトフライ、古賀選手をショートライナー、蛭間選手をキャッチャーファウルフライに打ち取り、3回表も西武児玉選手、今井投手、西川選手を3人で抑えました。
打線は3回裏1アウトから小園選手が死球、ファビアン選手がレフト前ヒットで1、2塁に。小園選手が3盗を決め1アウト1、3塁にチャンスを広げるとモンテロ選手がセンターへ犠牲フライを打ち上げ、2−0としました。
床田投手は4回表も西武源田選手をレフトフライ、長谷川選手をセカンドフライ、ネビン選手を見逃し三振と上位打線も3人で退けました。
床田投手は5回表1アウトから西武古賀選手にレフトへ2ベース、蛭間選手にライト前ヒットで1アウト1、3塁も児玉選手を空振り三振、今井投手をショートゴロに打ち取りました。
床田投手は6回表1アウトから西武源田選手にレフト前ヒットも長谷川選手をセカンドゴロ併殺打に打ち取りました。
6回裏の攻撃で1アウトから坂倉選手がライトスタンドへ3号ソロを放り込み、3−0としました。
床田投手は7回表、西武ネビン選手をライトフライ、外崎選手をサードゴロ、古賀選手を見逃し三振に取りました。
7回裏の攻撃で西武今井投手に矢野選手がライト前ヒット、床田投手は見逃し三振も矢野選手が2盗を決めました。野間選手が右中間にタイムリー3べーを飛ばし、さらに小園選手のキャッチャーゴロを西武古賀選手が野選し、5−0とリードを広げました。
床田投手は8回表、西武蛭間選手にファースト内野安打、代打・滝澤選手をファーストゴロ、代打・セデーニョ選手をファーストファウルフライ、西川選手を空振り三振に斬りました。
床田投手は9回表もマウンドへ上がり、西武源田選手にセンター前ヒット、長谷川選手にレフトへタイムリー2ベースを運ばれ、5−1となりました。さらにネビン選手にレフト前ヒットでノーアウト1、3塁から外崎選手に犠牲フライを浴び、5−2となりましたが後続を抑えて試合が終わりました。床田投手は9回を114球、8安打、無四死球、5奪三振の2失点で今季4度目の完投勝利を挙げました。
カープは西武に快勝し、2連勝で27勝25敗2分けの貯金を2としました。
まずは打線です。モンテロ選手を開幕3戦目以来69日ぶりに4番起用した新打線が、防御率0点台だった西武今井投手を攻略しました。機動力を絡めながら、先制打を含む2打点のモンテロ選手が打線のけん引役になりました。モンテロ選手は1回裏、2アウト1塁から155キロのストレートにやや詰まりながらもセンターフェンス直撃のタイムリー2ベースを放ちました。3回裏1アウト1、3塁からはアウトコースのスライダーをバットの先で拾い、犠牲フライを決めました。
立ち上がりから積極的に仕掛けた足技も効果的でした。1回裏に2盗を失敗した小園選手は3回裏1アウト1、2塁から3盗を決めて、モンテロ選手の犠牲フライを呼びました。この回はファビアン選手も来日初盗塁をマーク。6回裏には坂倉選手の2号ソロが飛び出し、7回裏は矢野選手の2盗から野間選手のタイムリー3ベースでリードを広げました。新井監督な「どんどん勇気を持って行ってくれと伝えていた。選手みんなナイストライだった」とコメントしています。カープらしい、いやらしく、泥臭い攻撃が出来たと思います。
そして、投げては床田投手が今日もナイスピッチングでした。床田投手はテンポ良く打たせて取るピッチングで2失点にまとめ、今季5度目の完投で6勝目をマークしました。9回表に2点を奪われて今季4度目の完封は逃しました。「最後以外は良かったと思う。点は取られてしまったので、1つ1つ取っていこうと思ってやりました」とコメントしています。9回の床田投手のピッチングは、テンポ良くと言うよりは、かなり投げ急いでいたように感じました。完封をかなり意識していたのではないでしょうか。ここは反省点ですね。しかし、昨日は森下投手が8回を投げ、今日は床田投手が完投したので、登板過多気味のリリーフ陣を休ませる事が出来たのは大きいですね。
今日の勝利で、カープはマツダスタジアム通算600勝に到達しました。おめでとうございます!
さて、明日は3タテを目指す試合になります。カープは森投手が先発です。前回の阪神戦では初回に2点を失ったものの、その後は6回まで無失点に抑えました。森投手の課題は立ち上がりと、相手打線の3巡目です。まずは立ち上がりをしっかり出来れば、ゲームメイクは出来ると思います。西武は昨年の新人王の武内投手です。今季はここまで1勝1敗、防御率3.38と試合は作っています。カープとしては今日のような攻めが出来れば、勝機はあると思います。3タテして勢いをつけて、千葉、北海道のビジター6連戦に臨んで欲しいものです。