3回戦@マツダ 広島5−2東北楽天 中村奨成選手逆転の決勝タイムリー!2番手の中崎投手が2勝目!4カードぶり勝ち越しで交流戦5割で終了。
広島が4カードぶり勝ち越し!交流戦9勝9敗5割で終える 代打・中村奨が会心の一振り、走者一掃逆転適時二塁打が決勝打に
6/22(日) 16:19配信
デイリースポーツ
4回、代打・中村奨は走者一掃となる二塁打を放ち、送球間に三塁へ。塁上で赤松コーチ(左)と大喜び(撮影・坂部計介)
「広島5-2楽天」(22日、マツダスタジアム)
広島が逆転勝ちで、4カードぶりの勝ち越し。交流戦最終戦を白星で飾り、交流戦を9勝9敗で終えた。
打線は2点を追う四回、安打と連続四球で無死満塁の絶好機が到来。だが矢野は空振り三振に倒れ、菊池は浅い左飛で三走・モンテロはスタートを切れなかった。
ここで新井監督は9番・森の打順で代打・中村奨を送ると、若鯉は相手先発・藤井の初球を捉えて左越え二塁打。3人の走者が生還する逆転打に球場の雰囲気は最高潮に達し、采配的中の指揮官も興奮した表情でガッツポーズを繰り出した。七回は2死満塁で坂倉が2点適時打を放ち、リードを広げた。
逆転に成功した直後の五回からは中崎、島内とつなぎ、七回は森浦が2死一、二塁のピンチを切り抜けて無失点。3点リードの八回は、ハーンが2死二塁を無失点に封じた。九回は栗林が締めた。
カープの粘り勝ちと言った感じでしょうか。試合のイヤな流れをひっくり返したのは、中村奨成選手の一振りでした。楽天に勝ち越して、今季の交流戦をなんとか9勝9敗の5割で終える事が出来ました。
先発・森投手は今季11度目の登板で、試合前まで4勝2敗、防御率2.80です。前回の15日・日本ハム戦(エスコンF)は8回途中8安打4失点で勝ち負けつきませんでした。
森投手は1回表、楽天村林選手をピッチャーゴロ、中島選手をレフトフライ、浅村選手をセンターフライに打ち取る立ち上がりでした。
野手のオーダーは変更なく。大盛選手が1番、ファビアン選手が2番、クリーンアップを小園選手、モンテロ選手、坂倉選手で組み末包選手が6番、矢野選手が7番、菊池選手が8番に入りました。
楽天の先発左腕・藤井投手に1回裏1アウトからファビアン選手がセンター前ヒットも小園選手はレフトフライ、モンテロ選手はショートゴロに倒れました。
森投手は2回表、楽天ゴンザレス選手のショートゴロを矢野選手が後逸、続く黒川選手に左中間にタイムリー2ベースを飛ばされ、0−1と先制されました。宗山選手のセカンドゴロで1アウト3塁から辰己選手にセンターへタイムリーを運ばれ、0−2となりました。
2回裏の攻撃は1アウトから末包選手が四球も矢野選手はライトフライ、末包選手が2盗を決めましたが菊池選手はサードゴロに終わりました。
3回裏の攻撃は森投手が楽天ファースト・浅村選手の失策で出塁も大盛選手はセカンドゴロ、ファビアン選手はセンターフライ、小園選手もセンターフライとつながりません。
森投手は3回表、4回表ともにランナーを出すも無失点に抑えました。
すると打線は4回裏、モンテロ選手がレフト前ヒット、坂倉選手と末包選手が連続四球でノーアウト満塁の絶好のチャンスに矢野選手は空振り三振、菊池選手は浅いセンターフライも森投手の代打・中村奨成選手がレフトオーバーの走者一掃のタイムリー2ベースを飛ばし、3−2と逆転しました。
5回表、2番手・中﨑投手が2アウトから楽天ゴンザレス選手にライト前ヒットも黒川選手をレフトフライに打ち取りました。
6回表、3番手・島内投手が1アウトから楽天辰己選手に四球も太田選手を空振り三振、代打・渡邉選手も空振り三振に斬りました。
7回表、4番手・森浦投手が2アウトから楽天浅村選手にセンター前ヒットで代走・小深田選手に2盗を決められました。ゴンザレス選手に四球で1、2塁も黒川選手を空振り三振に抑えました。
7回裏の攻撃で2アウトからファビアン選手がレフトオーバーの2ベース、小園選手が申告敬遠、モンテロ選手がレフト前ヒットで満塁とし坂倉選手がライト前に2点タイムリーを運び、5−2としました。
8回表、5番手・ハーン投手が楽天先頭・宗山選手にショート内野安打も辰己選手をレフトファウルフライ、太田選手と代打・伊藤選手を連続空振り三振に取りました。
9回表、6番手・栗林投手が2アウトから楽天小深田選手に四球もゴンザレス選手をキャッチャーゴロで試合が終わりました。栗林投手は5月27日・読売戦(富山)以来の9セーブ目を挙げました。2番手の中﨑投手が2勝目を挙げました。
カープは楽天に逆転勝ちし、2連勝で33勝32敗2分けの貯金を1としました。交流戦は9勝9敗の5割で終えました。
今日の殊勲者はやはり中村奨成選手ですね。0−2で迎えた4回裏2アウト満塁。先発・森投手の代打で登場すると楽天先発・藤井投手の初球・ツーシームを狙い打ちました。「とにかく集中して入りました。初球から思い切っていきました。本当に越えてくれと思って」とレフトの頭をライナーで越える走者一掃の逆転タイムリー2ベースとなりました。殊勲の一打に新井監督も「ひと振りで一気に(試合を)変えてくれましたね。カッコよかったですね、奨成!」と手放しで褒めました。8年目の今季は4月下旬から5月にかけ、一気に大ブレーク。一時は「1番・センター」に定着するなど上昇気流に乗りましたが、6月に入ると同僚の先輩外野手・大盛選手が連日、打撃でアピールし、15日の日本ハム戦以降は、主に代走・代打で途中出場が、主戦場となっていました。「なかなか今月は結果を出せていなかったので。そのへんの悔しさはあった」と見事に、一発勝負の代打で存在感を披露しました。 中村奨成選手の試合に対する集中力は間違いなくレベルが高いなと感じます。大盛選手の台頭で、中村奨成選手の出場機会が減っているのも事実ですが、今日の一打で存在感をしっかりアピール出来たと思います。しかし、ドリヨシはまだ中村奨成選手を認めていません。彼のポテンシャルを考えると、こんなものではないと思っています。また、一野球人として、さらには一人の人間としてしっかり歩みを進めなくてはならない中村奨成選手を、ドリヨシは厳しい目で見つめています。
先発の森投手は今日もピリッとしませんでしたね。とにかく先制点だけは与えないように頑張って欲しいと思っていたのですが、2回表、楽天先頭のゴンザレス選手のショートゴロを矢野選手が後逸し、続く黒川選手に左中間にタイムリー2ベースを浴びてあっさり先制を許すと、その後1アウト3塁から辰己選手にセンター前タイムリーを浴びて0−2とされました。どうも森投手は粘れなくなりましたね。開幕から登板している疲れがそろそろたまって来ているのかもしれません。気が早いかもしれませんが、森投手は1年間ローテーションを守るだけの体力をつけなくてはならないと思います。今から暑い夏を迎えるにあたって、森投手がどれだけ粘れるかが課題ですね。
ベンチは早くも5回から継投に入りましたが、5回は中崎投手、6回は島内投手、7回は森浦投手、8回はハーン投手、そして9回は栗林投手と鉄壁の必勝リレーで楽天打線を無失点に抑えました。カープのリリーフ陣は全体的にコマがそろっているので、試合展開をある程度計算出来るのがいいですね。味方打線も昨季とは違って、ある程度反発力があるので、あのリーグ3連覇の頃の「逆転のカープ」を今後目にする機会が増えるかもしれませんね。
さて、明日から26日までは試合がありません。27日の金曜日からリーグ戦が再開します。27日からはバンテリンドームで中日との3連戦です。いきなり鬼門のバンテリンドームなので、気が重いですが、上位進出のためにはなんとか勝ち越したいところです。選手の皆さんはしっかりリフレッシュして、リーグ戦再開に臨んで欲しいですね。
