常廣投手が間もなく1軍昇格か?
広島・常広 1軍昇格へ「脱・完璧主義」 フォーム改善し意識も改革「ぼちぼちの結果を続ける」
6/24(火) 5:00配信
スポニチアネックス
キャッチボールする常広
広島の23年ドラフト1位・常広羽也斗投手(23)が、自身の現在地を語った。プロ1年目の昨季は9月に初勝利を挙げ、今年3月にはオランダ代表との強化試合で侍ジャパンにも選出された。飛躍が期待されながらも、開幕を2軍で迎えた大卒2年目の今季は、安定した投球が続かず苦戦。飛躍に向けて意識改革を図り、「脱・完璧主義」で1軍昇格のチャンスをうかがっている。
常広は壁にぶつかっていた。開幕を2軍で迎え、3登板目の4月12日のウエスタン・リーグ、中日戦から6試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)をクリアできず。精彩を欠く内容が続いた。
「1イニングで大量失点するというのが課題でもあった。自分の場合は気持ち(の浮き沈み)が大きかった。気持ちが切れたりすると点を取られやすくなった」
春季キャンプを1軍で完走し、3月には若手主体で構成された侍ジャパンにも選出された。オープン戦終盤に開幕ローテーション争いから脱落したとはいえ、早期の1軍昇格が期待されてきた。しかし、課題が露呈した。開幕から8試合で失点した12イニングのうち、7イニングで複数失点。制球の乱れが失点につながったケースもあったが、常広が強調するのは気持ちの乱れだ。低調が続く中、ある日、小林3軍投手育成強化担当コーチから「ぼちぼち良かったな、という評価を続ければいい」と言葉を掛けてもらい、心境に変化が生まれた。
「今は点を取られても、1点に抑えてピンチをしのいでいく、というのを意識している。良い投球ができなくても、そこから、“ぼちぼち良い”投球を目指す意識が大事。点を取られても、今できる最高の結果を求めて、ぼちぼちの結果を続けていくことが、1軍に上がる近道だと思う」
意識改革を図り、「脱・完璧主義」でブレークへのきっかけをつかむ。救援1試合を含む直近3試合は計15回を4失点で、1イニングの複数失点はなし。「これをどれだけ続けていけるか。今はきっかけをつくる段階」と継続の重要性を強調した。
並行して、投球フォームも試行錯誤を続けている。「いろいろ試している」といい、特に軸足となる右膝、股関節の使い方を意識して上半身と下半身の連動性を大切にする。右膝がうまく使えないと、「(体が)開きやすいフォームになる。そうすると打者からも球が見やすくなって、150キロの直球を投げても打たれやすい」と分析。キャッチボールで動作を確認しながらフォーム構築に励む。
22日には1軍練習に参加した。ブルペン投球を見守った新井監督からは「前回も前々回も良い投球をしている。しっかり(続けられるように)頑張っておけ、と言った」と期待を込められた。きょう24日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(由宇)に先発予定の右腕は「(1軍に)呼ばれて良い投球ができるように、今は2軍で毎試合仕事ができるようにしたい」と決意を新たにした。(長谷川 凡記)
2023年のドラ1で、今季2年目のシーズンを迎えている常廣投手が、2軍でもがき苦しみながらも、1軍昇格のタイミングを狙っています。昨季のルーキーイヤーは調整が遅れて、春季キャンプ終了後から3軍で調整となりました。1軍デビューを果たしたのは昨年9月15日、マツダスタジアムでのDeNA戦でした。毎回得点圏にランナーを背負う苦しいピッチングとなりましたが、5回1失点でプロ初勝利を挙げました。9月29日の中日戦にも先発し、6回2失点と好投し、2025年は1軍の先発ローテーション入りは間違いないとドリヨシは太鼓判を押していました。
しかし、ここから常廣投手はプロの壁にぶち当たる事になります。今季は制球がままならず、2軍戦で打ち込まれるシーンが目立ちました。意外と感じたのですが、常廣投手は完璧主義であるが故に、気持ちが乱れ始めると、修正出来なくなる傾向があるようです。それが、1イニングでの複数失点につながっているのですね。
常廣投手はピッチングフォームも修正をしています。体が開きやすいフォームになって、相手打者から球が見やすくなっているのを徹底的に修正しています。ドリヨシ的には、常廣投手のピッチングフォームは森下投手に似ているように感じるので、上半身と下半身の連動や、右膝や股関節の使い方などは森下投手にいろいろ教えてもらうのも一つの方法だと思います。
本来ならば24日に由宇での2軍、ソフトバンク戦に先発予定でしたが、雨天中止になったため、常廣投手の修正の効いたピッチングは見れませんでしたが、近日中に登板機会が再びあると思いますので、少しずつ結果を残して1軍のマウンドへ上がって欲しいですね。常廣投手の早く1軍で活躍したい気持ちは分かりますが、今は2軍でじっくり相手打者を抑えていき。自信を持ちながら1軍に帰ってくれる事を希望します。
