14回戦@東京ドーム 広島3−2読売 9回土壇場で菊池選手執念の逆転タイムリーで接戦を制す!中村奨成選手4号ソロ!ドラ2佐藤投手5回1失点粘投!
【広島】35歳ベテランが土壇場9回に逆転2点打!チーム62イニングぶり適時打で3連敗ストップ
7/6(日) 17:07配信
スポーツ報知
9回1死満塁、2点中前適時打を放つ菊池涼介(投手・大勢、捕手・小林誠司)(カメラ・今成 良輔)
◆JERAセ・リーグ 巨人2―3広島(6日・東京ドーム)
広島は、土壇場9回の逆転劇で1分けを挟んだ連敗を「3」で止めた。1―2で迎えた9回1死満塁。菊池涼介内野手が、巨人・大勢から痛烈な2点適時打を放ち、試合をひっくり返した。
1―1同点の8回には、4番手・森浦が2死満塁から増田陸に適時内野安打を浴び、勝ち越しを許していた。カード初戦は0―0の8回にキャベッジの決勝ソロで敗れ、前夜の2戦目は延長12回スコアレスドロー。35歳ベテランが重い空気を振り払い、今季4敗1分けだった東京D初勝利をもたらした。
打線は、前夜まで3試合連続無得点と深刻な得点力不足に悩まされていた。1点先取された直後の6回1死から、中村奨が同点の4号ソロ。球団ワースト2位で並んだ連続無得点を40イニングでストップさせた。2日のヤクルト戦(マツダ)の3回に中村奨が3号逆転2ランを放って以来の得点。この日の9回の菊池の2点打は、チームで6月29日の中日戦(バンテリンD)の6回にファビアンが決勝打を放って以来、62イニングぶりのタイムリーだった。
リーグ戦再開後は、前夜まで8試合でわずか10得点。2得点が最多だった。長いトンネルを抜け出し、貴重な1勝を手にした。
報知新聞社
8回裏に読売に勝ち越された時には、今日もダメかと肩を落としていましたが、9回表に読売大勢投手を攻めて、ベテランの菊池選手が値千金の2点タイムリーを放ち、逆転に成功しました。まさにチーム皆の気持ちが乗り移った執念のタイムリーでした。これで首の皮が1枚つながっていると信じたいですね。
スタメンの野手オーダーは35イニング連続無得点で変更しました。末包選手と坂倉選手がベンチ、中村奨成選手が1番、矢野選手が2番、ファビアン選手、小園選手、野間選手でクリーンアップを組みモンテロ選手が6番、菊池選手が7番、會澤選手が8番に入りました。
読売の先発・赤星投手に1回表、中村奨成選手は見逃し三振、矢野選手はファーストゴロ、ファビアン選手はサードゴロに終わりました。
先発・佐藤投手はプロ2度目の登板で、前回のプロ初登板となった6月29日・中日戦(バンテリンドーム)は6回を85球、2安打、2四球、2奪三振の無失点で球団の新人では15人目の初登板初勝利を挙げていました。
佐藤投手は1回裏、読売丸選手を空振り三振、オコエ選手を見逃し三振、泉口選手をレフトフライに抑える立ち上がりでした。
2回表の攻撃で2アウトからモンテロ選手のサードゴロを読売坂本選手が失策も菊池選手はレフトフライに倒れました。
佐藤投手は2回裏、読売吉川選手にレフト前ヒット、増田陸選手をライトフライ、坂本選手をセンターフライ、キャベッジ選手をセカンドゴロに打ち取りました。
佐藤投手は3回裏1アウトから読売赤星投手にライト前ヒット、丸選手をセカンドライナー、オコエ選手にレフト線に2ベースで2アウト2、3塁も泉口選手を空振り三振に斬りました。
打線は4回表、矢野選手が見逃し三振、ファビアン選手がサードゴロ、小園選手がサード内野安打も野間選手はレフトフライでつながりません。
佐藤投手は4回裏2アウトから読売坂本選手にライト前ヒットもキャベッジ選手をサードファウルフライに打ち取りました。
5回表の攻撃もモンテロ選手、菊池選手、會澤選手から快音は出ず40イニング連続無得点となりました。
佐藤投手は5回裏、読売小林選手にレフト前ヒット、赤星投手の送りバント、丸選手をセンターフライで2アウト2塁とされるとオコエ選手にセンターへタイムリーを運ばれ0−1と先制されました。佐藤投手は5回を83球、6安打、無四死球、3奪三振の1失点で降板しました。
6回表の攻撃で代打・田中選手はセカンドゴロも中村奨成選手がレフトスタンドへ4号ソロを放り込み、1−1の同点に追いつきました。チーム41イニングぶりの得点になりました。
6回裏、2番手・中﨑投手が読売泉口選手、吉川選手、増田陸選手のクリーンアップを3人で退けました。
7回表の攻撃は小園選手がサードゴロ、野間選手はセカンドゴロ、モンテロ選手がショートゴロと全て内野ゴロに打ち取られました。
7回裏、3番手・島内投手は読売坂本選手、キャベッジ選手、小林選手を3者連続空振り三振に封じました。
8回表の攻撃で1アウトから會澤選手が四球で代走・羽月選手、代打・上本選手の送りバントで2アウト2塁、中村奨成選手は申告敬遠も矢野選手はキャッチャーファウルフライで勝ち越せません。
8回裏、4番手・森浦投手が読売代打・佐々木選手と丸選手に連打、オコエ選手の送りバント、泉口選手を申告敬遠で1アウト満塁から吉川選手を空振り三振も増田陸選手にサードへのタイムリー内野安打を許し、1−2と勝ち越されました。しかし、結果的に森浦投手は2勝目(2敗)を挙げました。
1−2で迎えた9回表、読売の大勢投手に対してファビアン選手がライト前ヒットで代走・大盛選手、小園選手はセカンドゴロも野間選手がレフト前ヒット、モンテロ選手が死球で1アウト満塁とすると菊池選手がセンター前に2点タイムリーを放ち、3−2と逆転しました。
9回裏はハーン投手が読売キャベッジ選手を見逃し三振、代打・甲斐選手をセンターフライ、代打・中山選手をレフトフライに抑え7セーブ目を挙げました。
カープは読売に逆転勝ち引き分けを挟む2連敗で止め37勝35敗4分けの貯金を2としました。
今日はやはり菊池選手ですね。1−2で1点を追う9回表、読売大勢投手から2本のヒットと死球で1アウト満塁のチャンスを作ります。そして菊池選手がセンターへ値千金の逆転タイムリーを放ち、これが決勝点となりました。新井監督は試合後、9回に逆転劇を見せたチームに「最後まで諦めず、粘り強い良い攻撃だった」と称賛の声を上げました。続けて「特にキク(菊池選手)ね!本当に良く打った」と殊勲打を放った菊池選手の名を挙げ、「やっぱり頼りになりますね。なかなか点が取れずに苦しんでいる中、ああいう最高の場面でチームを救うヒットを打ってくれて、本当に頼りになるベテランだと思います」と厚い信頼を語りました。 菊池選手もかなりのプレッシャーを感じていたと思いますが、菊池選手お得意の「決め打ち」で、見事狙い通りのバッティングが出来たのではないかと思います。打率こそ低いですが、ここぞという時の勝負強いバッティングは健在ですね。
6回表に一時同点となるソロホームランを放った中村奨成選手も見事でした。新井監督は「今日も良いホームランでした」と語った上で、この日のテレビ中継で解説を務めた球団OBの山本浩二さんにもコメント。「解説の(山本)浩二さんも喜んでいただいているんじゃないかと思います。この間も浩二さんが解説したときも中村奨成がホームランを打ったんですよ。浩二さんありがとうございます(笑)」とカメラ目線でメッセージを送り、笑顔を見せました。中村奨成選手はとにかくカープに入団してから今までの未熟な野球人としての無駄な時間を取り戻すべく、必死に頑張っています。中村奨成選手に備わっている真の実力を少しずつ発揮しつつあります。これからもドリヨシは中村奨成選手を厳しい目で見守っていきたいと思います。
そして、今日も投手陣は踏ん張りました。先発のドラ2ルーキーの佐藤投手は5回1失点と粘りのピッチングを見せ、6回からのリリーフ陣も、中崎投手、島内投手、森浦投手、ハーン投手とつなぎました。森浦投手こそ1失点したものの、リリーフ陣の踏ん張りが土壇場の逆転劇を生みました。読売との3連戦で合計3失点のみの投手陣に新井監督は、「先発もブルペンもみんな頑張ってくれているので今日はこうやってひっくり返すことができた。毎日毎試合ロースコアで僅差のゲームが続いていますが、本当に頼りになる投手陣」とコメントしました。しかし、厳しい暑さの夏場になり、投手陣にはかなりの疲れがたまりやすくなる中、どうしても打線の強力な援護が必要です。最近のような貧打の状態が続くようでは、首位争いに加わる条件の大型連勝が出来ません。昨日も書きましたが、選手の役割分担と打撃の特徴や傾向、性格を考慮しながら打線を組めば、必ずや素晴らしいカープ打線になると思います。
さて、明日は試合がありません。あさってからはマツダスタジアムで首位阪神との3連戦です。カープからすれば1つも落とせません。首位争いに加わるためには3連勝しかありません。火の玉魂で頑張って欲しいと思います。
