13回戦@東京ドーム 広島0−0読売(延長12回規定により引き分け) 打線は35イニング連続無得点。投手陣踏ん張りスコアレスドローも首位阪神に遠のく6.5差に。
広島 3試合連続無得点 1番・末包の奇策も実らず 深刻な得点力不足に新井監督も苦い表情
7/5(土) 22:01配信
デイリースポーツ
延長戦で巨人と引き分け0が並ぶスコアボードを見つめる新井監督(中央)=撮影・開出牧
「巨人0-0広島」(5日、東京ドーム)
広島が3試合連続無得点と深刻な得点力不足に陥っている。
この日は長打力のある末包をプロ入り初の1番に据えたが、4打数無安打2三振、1四球に終わった。
三回には1死から末包が四球で出塁したが盗塁死。直後に中村奨に三塁打が生まれるなど、歯車もかみ合わなかった。
試合は12回の熱戦で引き分けに終わったが、首位・阪神とのゲーム差は6・5に広がった。
カープ打線は貧打が深刻です。もう手がつけられないくらいに深刻です。上位を追う立場での引き分けは、負けに等しい引き分けとなります。ちぐはぐな攻撃も目立って、ベンチワークもしっかり出来ていないように感じます。
野手オーダーは大幅に変更しました。末包選手がプロ初1番、中村奨成選手が2番、クリーンアップはファビアン選手、小園選手、坂倉選手で組み菊池選手が6番、モンテロ選手7番、矢野選手が8番に入りました。
読売の先発・グリフィン投手は開幕から無傷の5連勝中です。1回表2アウトからファビアン選手がライト前ヒットも小園選手はサードライナーに終わりました。
先発・玉村投手は今季12度目の登板で、試合前まで4勝6敗、防御率3.47です。前回の6月28日・中日戦(バンテリンD)は6回途中6安打1失点で勝ち投手でした。今季の読売戦は1試合に登板、5月27日(富山)は6回途中4安打1失点で勝ち投手でした。
玉村投手は1回裏1アウトから読売オコエ選手にレフト線に2ベース、泉口選手のライトフライで2アウト3塁も増田陸選手のセンターフライを中村奨成選手がダイビングで好捕しピンチを脱しました。
2回表の攻撃で2アウトからモンテロ選手がピッチャー強襲の内野安打も矢野選手は見逃し三振に倒れました。
玉村投手は2回裏、読売坂本選手、キャベッジ選手、岸田選手を3人で凡打に打ち取りました。
3回表の攻撃は1アウトから末包選手が四球も2盗死、中村奨成選手がレフトへ3ベース、ファビアン選手は四球で1、3塁も小園選手はショートフライで先制できません。
玉村投手は3回裏も読売門脇選手、グリフィン投手、丸選手を3者凡退に抑えました。
打線は4回表、坂倉選手がセンター前ヒット、菊池選手の送りバントで1アウト2塁もモンテロ選手はショートゴロ、矢野選手はサードフライに倒れました。
玉村投手は4回裏、読売オコエ選手にライト前ヒットで2盗を決められ1アウト2塁も増田陸選手と坂本選手を連続空振り三振に斬りました。
玉村投手は5回裏、読売キャベッジ選手を空振り三振、岸田選手をセンターフライ、門脇選手をファーストゴロと下位打線を3人で退けました。
6回表の攻撃はファビアン選手がセカンドフライ、小園選手はレフトフライ、坂倉選手はセカンドフライとクリーンアップは沈黙でした。
玉村投手は6回裏、読売先頭・グリフィン投手にセンター前ヒットも丸選手をファーストゴロ、オコエ選手もファーストゴロ、泉口選手をファーストファウルフライに抑え踏ん張りました。玉村投手は6回を68球、3安打、無四死球、5奪三振で降板しました。
7回表の攻撃で1アウトからモンテロ選手がセンター前ヒットで代走・上本選手、矢野選手の送りバントで2アウト2塁で玉村投手の代打・堂林選手は四球で1、2塁も末包選手はショートフライで本塁が遠いです。
7回裏、2番手・島内投手が1アウトから読売坂本選手に左中間に2ベース、キャベッジ選手をセカンドゴロ、岸田選手を見逃し三振で得点を与えません。
8回表の攻撃は読売2番手・田中投手に中村奨成選手がレフト前ヒットもファビアン選手はサードゴロ併殺打、小園選手は四球も2盗死でした。
8回裏は3番手・森浦投手が読売門脇選手をセカンドゴロ、代打・佐々木選手を空振り三振、丸選手も空振り三振に斬りました。
9回表の攻撃で読売4番手・中川投手に坂倉選手は空振り三振、菊池選手はサードゴロ、代打・石原選手はショートゴロに倒れました。
9回裏、4番手・ハーン投手が読売オコエ選手をセカンドゴロ、泉口選手と増田陸選手を連続空振り三振と上位打線を3人で抑えました。
10回表の攻撃は読売5番手・船迫投手に矢野選手はセンターフライ、堂林選手はライトフライ、末包選手は見逃し三振と33イニング連続無得点です。
10回裏、5番手・中﨑投手が2アウトから読売岸田選手にショート内野安打、門脇選手にセンター前ヒットで1、2塁となると代打・吉川選手にライト前ヒットで2アウト満塁も丸選手をショートゴロに打ち取りました。
11回表の攻撃は読売6番手・ケラー投手に中村奨成選手は12球粘るも見逃し三振、ファビアン選手も空振り三振、小園選手はセンター前ヒットも途中出場・大盛選手はサードファウルフライに倒れました。
11回裏、6番手・栗林投手が読売オコエ選手をセカンドライナー、泉口選手を空振り三振、増田陸選手にセンター前ヒットも増田選手をショートゴロに打ち取りました。
0−0で迎えた延長12回表、読売7番手・石川投手に菊池選手はレフトフライ、途中出場・石原選手は空振り三振、矢野選手はレフトフライに倒れ勝ちがなくなり、3試合連続無得点で35イニング連続無得点は継続です。
12回裏、7番手・岡本投手が読売キャベッジ選手を空振り三振、代打・中山選手をライトフライ、ドラフト3位・荒巻選手にセンター前ヒットも途中出場・小林選手をセンターフライに抑えて、試合が終わりました。
カープは読売に今季4度目の引き分けで36勝35敗4分けの貯金1、首位・阪神と6.5ゲーム差に広がりました。
先発の玉村投手、そして7回から登板した6人のリリーフ投手は、良く踏ん張りましたね。玉村投手は6回を投げて3安打無失点の好投を見せました。球数も68球と理想的でしたし、制球も安定していました。しかし、相変わらず味方打線の援護がなかったため、5勝目とはなりませんでした。7回からリリーフに入った島内投手、森浦投手、ハーン投手、中崎投手、栗林投手、岡本投手と粘りのピッチングを見せて、読売打線を無失点リレーで抑えました。今日の収穫は投手陣の踏ん張りだけでしたね。
打線に喝ですね。交流戦までセ・リーグでトップのチーム打率だったのが、今は嘘のようです。35イニング連続無得点は恥ずべき数字です。しかも、今日の試合は、末包選手を1番に起用するという、信じられない事をしでかしました。新井監督のコメントによると、末包選手の1番起用は出塁率が高いという、ただそれだけが理由みたいです。数字だけ見てオーダーを組むなら、素人でも出来ます。打順を組む場合は、各選手の役割分担を明確にした上で、選手の打撃の特徴や傾向、選手の性格を考慮した形で組まないと、空中分解してしまいます。というか、既に空中分解しているように思います。今季のカープ打線は特にそうですが、オーダーを変え過ぎです。これでは選手が戸惑うばかりで、何の良い結果も生まれないと思います。ドリヨシが考えるカープのオーダーを紹介したい所ですが、今はやめておきます。もう少しシンプルに、選手の適材適所を考えたオーダーを組んで欲しいと思います。
さて、明日はデーゲームです。明日のカープの先発は前回プロ初勝利を飾ったドラフト2位ルーキーの佐藤投手です。おそらく明日も好投すると思います。読売は赤星投手です。カープ打線はシンプルなオーダーで、特別な事をせす、シンプルな攻撃を仕掛けて欲しいですね。
