2回戦@ZOZOマリン 広島6−2千葉ロッテ(延長12回) 12回矢野選手決勝タイムリー!大盛選手やファビアン選手のタイムリーなどで一挙4点!島内投手が2勝目!
広島が今季最長4時間56分の死闘を制す 延長十二回に矢野の勝ち越しタイムリーなどで4得点 先発の大瀬良は7回3安打2失点
6/11(水) 22:57配信
デイリースポーツ
12回、勝ち越しの右前適時打を放ちガッツポーズを決める矢野(撮影・開出牧)
「ロッテ2-6広島」(11日、ZOZOマリンスタジアム)
広島が延長十二回の死闘を制した。
2-2の十二回1死満塁で矢野が一、二塁間を破る勝ち越しタイムリーを放った。大盛が中前適時打、小園が左犠飛、ファビアンが右前適時打で続き、この回4連打を含む6安打を集中して4点を勝ち越した。
昨年ロッテとの交流戦でノーヒットノーランを達成している先発の大瀬良は初回に1死三塁のピンチを背負い、池田の犠飛で先制された。その後は丁寧な投球で無失点を続けた。しかし、七回に連打から1死二、三塁のピンチを招くと、安田の打席の際に坂倉がけん制悪送球。同点に追いつかれたが、その後は何とかしのぎ、7回3安打2失点で降板した。
打線は六回に末包が押し出し四球を選んで同点。七回にファビアンの犠飛で一時勝ち越した。
4時間56分に及ぶ死闘は、カープが競り勝ちました。しかし、たどってみれば、7回裏に坂倉選手が悪送球をしなければ、2−1で逃げ切って、とっくに試合を終わらせていた可能性が高かっただけに、余分な労力を費やしてしまったのではないかと思うだけに、何か煮えきれない感じがします。でも、勝ったのでヨシとするべきなのでしょうか。
野手オーダーは秋山選手が1番センター、小園選手が2番サード、クリーンアップは不動でファビアン選手DH、モンテロ選手、坂倉選手、野間選手が6番ライト、末包選手が7番、菊池選手が8番、矢野選手が9番に入りました。
ロッテの先発・西野投手に1回表、秋山選手は空振り三振、小園選手はセンターフライ、ファビアン選手は空振り三振に終わりました。
先発・大瀬良投手は今季11度目の登板で、2勝4敗、防御率2.85でした。前回の4日・オリックス戦(京セラD大阪)は4回11安打6失点で負け投手で、自身2連敗中でした。
大瀬良投手は1回裏、ロッテ先頭・藤原選手にライト前ヒットに2盗を決められました。寺地選手のセカンドゴロで1アウト3塁から池田選手にレフトへ犠牲フライを打たれ、0−1と先制されました。
2回表の攻撃で1アウトから坂倉選手がセンター前ヒットも野間選手はセンターフライ、末包選手はセカンドフライに倒れました。
大瀬良投手は2回裏、ロッテ藤岡選手、安田選手、佐藤選手を凡打に打ち取りました。
3回表の攻撃で1アウトから矢野選手と秋山選手の連打で1、3塁としましたが小園選手はファーストゴロ、ファビアン選手はサードゴロで同点に追いつけません。
大瀬良投手は3回裏もロッテ友杉選手、高部選手、藤原選手を3人で抑えました。
打線は4回表2アウトから野間選手がセカンド内野安打も末包選手がレフトフライに終わりました。
大瀬良投手は4回裏、ロッテ寺地選手をショートフライ、池田選手をセカンドフライ、山本選手を見逃し三振と3イニング連続でランナーを出しません。
5回表の攻撃は菊池選手、矢野選手、秋山選手と快音が出ません。
大瀬良投手は5回裏1アウトからロッテ安田選手に四球も佐藤選手をピッチャーゴロ、友杉選手をショートゴロに打ち取りました。
6回表の攻撃で先頭・小園選手がセンター前ヒット、ファビアン選手はセカンドフライ、モンテロ選手はレフト前ヒットで1アウト1、2塁とし坂倉選手はセンターフライ、野間選手は死球で2アウト満塁とすると末包選手が押し出し四球を選び、1−1の同点に追いつきました。なお満塁で菊池選手はキャッチャーファウルフライで勝ち越せません。
大瀬良投手は6回裏、ロッテ高部選手をショートフライ、藤原選手をファーストゴロ、寺地選手をサードフライに抑え許したヒットは初回の1安打のみです。
7回表の攻撃で矢野選手が四球、秋山選手の送りバント、小園選手はセカンド内野安打で1アウト1、3塁とするとファビアン選手がライトへ犠牲フライを打ち上げ、2−1と勝ち越しました。
大瀬良投手は7回裏、ロッテ先頭・池田選手と山本選手に連打されノーアウト1、3塁とし代打・角中選手をセカンドゴロも安田選手の打席で坂倉選手が3塁に悪送球し、池田選手の生還を許し2−2の同点に追いつかれました。なお1アウト3塁で安田選手をキャッチャーファウルフライ、佐藤選手を申告敬遠し友杉選手をセカンドフライに打ち取りました。
8回表の攻撃で2アウトから菊池選手がレフト前ヒットに2盗を決めるが矢野選手は空振り三振で勝ち越せません。
8回裏は2番手・ハーン投手が2アウトから寺地選手と池田選手に連打されるも山本選手をショートフライに打ち取りました。
9回表の攻撃は秋山選手、小園選手、ファビアン選手が3者凡退に終わりました。
9回裏、3番手・森浦投手がロッテ先頭・石垣選手に四球、愛斗選手の送りバントで1アウト2塁から佐藤選手を見逃し三振、友杉選手にレフト前ヒットで2アウト1、3塁とされましたが、高部選手をサードフライに打ち取りました。
延長10回表、先頭・モンテロ選手がレフト線に2ベースで代走・羽月選手、坂倉選手の代打・上本選手が送りバント失敗のキャッチャーファウルフライ、野間選手は四球で1、2塁としましたが末包選手はショートゴロ、菊池選手はピッチャーライナーに倒れました。
10回裏、4番手・栗林投手がロッテ藤原選手をショートゴロ、寺地選手をセカンドゴロ、池田選手をサードファウルフライと3人で退けました。
延長11回表の攻撃で1アウトから秋山選手がピッチャー内野安打で代走・大盛選手、大盛選手が2盗を決めました。小園選手はセカンドゴロ、ファビアン選手は申告敬遠で2アウト1、3塁で途中出場・堂林選手は3球で空振り三振に倒れました。
11回裏、5番手・島内投手がロッテ山本選手をセカンドゴロ、石橋選手をセンターフライ、茶谷選手をショートゴロに抑えました。
2−2で迎えた延長12回表の攻撃は先頭の途中出場・石原選手がセンター前ヒット、野間選手はライトフライ、末包選手はライト前ヒット、菊池選手はレフト前ヒットで1アウト満塁として3塁ランナー・石原選手に代走・中村奨成選手、矢野選手がライト前に決勝タイムリーを放ちました。途中出場・大盛選手のタイムリー、小園選手の犠牲フライ、ファビアン選手のタイムリーで一挙に4点を奪いました。
12回裏は6番手・中﨑投手が無失点で締めて、試合が終わりました。
カープはロッテに延長12回の末に粘り勝ち29勝26敗2分けの貯金を3とし首位・阪神と4.5ゲーム差としました。
先発の大瀬良投手は7回2失点の粘りのピッチングで試合を作りました。1回裏、ロッテ先頭の藤原選手にライト前ヒットを許し、2盗を決められてノーアウト2塁。続く寺地選手はセカンドゴロで1アウト3塁になり、池田選手のレフトへの犠牲フライで先制点を奪われました。しかし、その後は尻上がりに調子を上げてゲームを作りました。これだけ大瀬良投手が毎回頑張っているのに、打線の援護がありません。チャンスは作るのにあと1本が出ません。大瀬良投手の本音は、「なんとかしてくれよ」というところでしょうね。
7回表にファビアン選手の犠牲フライで、2−1と勝ち越して、大瀬良投手に勝ち投手の権利が発生した直後の7回裏、1アウト2、3塁の場面で、ロッテ安田選手の打席で、坂倉選手の3塁へのけん制球が悪送球になり、ランナーが生還して2−2の同点になってしまいました。最近、いやずっとですが、坂倉選手の送球が全く安定していません。まさかイップスではないかと疑ってしまう程です。ピッチャーの球をしっかり捕球しませんし、よく後逸もします。首脳陣は坂倉選手を正捕手にという考え方を一度白紙に戻してもいいのではないかと思います。
打線がようやくつながったのは延長12回表です。矢野選手は本当に良く打ったと思います。気持ちでは負けない気迫がしっかりこもっていたのは感じました。ナイスバッティングでした。そして、大盛選手のバッティングが良くなってきていますね。前のカードの西武戦ではホームランも飛び出すなど、何かコツを掴んだ感じがします。センタースタメンで起用しても面白いと思います。
明日のカープの先発はアドゥワ投手です。前回のリベンジをしっかり果たして欲しいと思います。ロッテは種市投手です。なかなか得点するのは簡単ではないかもしれませんが、そんな事は言ってられません。勝つんだという気迫で臨んで欲しいと思います。
