3回戦@マツダ 広島10−0埼玉西武 森投手9回7安打熱投でプロ初完封!打線今季最多タイの16安打10得点で西武投手陣を粉砕!交流戦2位タイに浮上!
【広島】初完封の森翔平「ここからも積み上げたい」129球熱投で4勝目 新井監督も絶賛
6/8(日) 19:09配信
日刊スポーツ
広島対西武 完封勝利の森(右)を迎える新井監督(撮影・加藤孝規)
<広島10-0西武>◇8日◇マツダスタジアム
広島森翔平投手(27)がプロ初完封で自己最多タイの4勝目を手にした。立ち上がりから走者を背負う投球が続いたが、好守に助けられながら無失点でしのいだ。大量援護を背に中盤以降も粘って、プロ入り最多129球を投げ抜いた。
開幕からローテを守りながら、直近5試合は白星なしと苦しんだ。粘投も援護に恵まれない試合もあった。「勝ち負けはどうしようもない。しっかり1人1人、1イニングずつが大事。ここからも積み上げていきたい」。アウト1を1つずつ重ねて最後までマウンドを守り、4月13日以来の白星をつかんだ。新井監督は「雨も降る中、素晴らしいピッチングだった。自信にしてもらいたい」とたたえた。
チームは23年日本ハム戦以来の交流戦同一カード3連勝となった。先発陣が好投した3連戦。打線も機動力を絡めて西武先発陣を崩した。この日は今季最多タイ16安打で2桁10得点。交流戦2位タイに浮上だ。
今日は良い意味で何も言う事はありません。打線は爆発して西武投手陣を撃破し、森投手はバックの好守備もあって、9回7安打でプロ初完封を達成しました。今一つの内容が続いていた森投手も、今日の完封でモチベーションがかなり上がったと思います。ドリヨシが期待した通り、西武に3タテする事が出来ました。
先発・森投手は今季9度目の登板で、3勝2敗、防御率3.02です。前回の6月1日・阪神戦(マツダ)は6回3安打2失点で負け投手でした。交流戦は救 援で2試合に登板のみで先発は初でした。
森投手は1回表、西武西川選手をショートライナー、滝澤選手を空振り三振、源田選手をサードゴロに打ち取る立ち上がりでした。
野手のオーダーは中村奨成選手が1番センター、小園選手が2番サード、クリーンアップは前日と同様にファビアン選手、モンテロ選手、坂倉選手で組み、末包選手が6番に入りました。
西武の先発・武内投手に1回2アウトからファビアン選手がレフトスタンド上段に6号ソロを放り込み、1−0と先制しました。
森投手は2回表1アウトから西武長谷川選手に2ベース、山村選手を空振り三振、古賀選手に四球で1、2塁も蛭間選手をセカンドゴロに抑えました。
2回裏の攻撃は坂倉選手、末包選手、矢野選手のヒットで1アウト満塁も森投手は見逃し三振、中村奨成選手はファーストファウルフライに倒れました。
森投手は3回表1アウトから西武西川選手にショート内野安打も滝澤選手と源田選手を凡打に打ち取りました。
森投手は4回表2アウトから西武山村選手にライト前ヒット、古賀選手にレフト線に2ベースを運ばれましたがファビアン選手がクッションボールを上手く処理し矢野選手の中継プレーで西武山村選手を本塁で封殺し同点を阻止しました。
4回裏の攻撃で2アウトから菊池選手が四球に2盗を決めると矢野選手がライトスタンドへ1号2ランを突き刺し、3−0としました。矢野選手の本塁打は昨年8月31日・ヤクルト戦(マツダ)以来、通算5本目でした。
森投手は5回表、西武蛭間選手と武内投手を連続空振り三振、西川選手をセカンドゴロと3人で抑えました。
5回裏の攻撃で中村奨成選手が2ベース、小園選手がライト前ヒットに西武武内投手の暴投でノーアウト2、3塁とするとファビアン選手がセンターへ2点タイムリーを放ち、5−0としました。
1アウト後に坂倉選手がライト前ヒットで1、3塁とすると末包選手がレフトへタイムリーを放ち6−0、菊池選手のセンター前ヒットを挟み1アウト満塁から矢野選手がセンターへタイムリーを運び、7−0とリードを広げました。
森投手は6回表、西武滝澤選手をピッチャーゴロ、源田選手をショートライナー、ネビン選手をセンターフライに打ち取りました。
6回裏の攻撃で小園選手とファビアン選手のヒットで1アウト2、3塁とすると坂倉選手がライトオーバーの2点タイムリーを飛ばし、9−0としました。
森投手は7回表2アウトから西武代打・牧野選手にセンター前ヒットも蛭間選手を空振り三振に斬りました。
森投手は8回表、西武外崎選手にセンター前ヒットも西川選手を空振り三振、仲田選手をセカンドゴロ併殺打に仕留めました。
8回裏には途中出場・大盛選手がライトスタンドへ通算5本塁打目の1号ソロを放り込み、今季2度目の2ケタ10得点をマークしました。
森投手は9回表も投げ切って129球、7安打、1四球、8奪三振の無失点でプロ初完封勝利の4勝目を挙げました。
カープは西武に大勝し、今季4度目の同一カード3連勝・今季5度目の3連勝で28勝25敗2分けの貯金を3としました。
今日は年に1、2回になるかもしれませんが、打線を褒めたいと思います。打線爆発の口火を切ったのはファビアン選手です。1回裏、2アウトから西武武内投手の2球目のストレートを完璧に捉えました。打球はレフトスタンドに突き刺さる6号の先制ソロでした。さらに4回裏には矢野選手も続きました。2アウト2塁のカウント3−0から西武武内投手のストレートを一閃し、ライトスタンドへ運ぶ1号2ランで試合の主導権を握りました。
5回裏は先頭の中村奨成選手の左中間への2ベースから小園選手、ファビアン選手の3連打で2点を加え、西武武内投手をKO。西武2番手のラミレス投手からも、坂倉選手、末包選手、菊池選手、矢野選手と一気呵成の4連打。この回打者10人、7安打の猛攻で4点を奪い、7−0として試合を決めました。勢いづいた打線は、6回裏は3本の長短打で2点を加え、8回裏には途中出場の大盛選手が今季1号を放ち、今季最多タイの16安打で、今季初めてチームとして1試合に3本のホームランが飛び出しました。今日の攻撃は見事でした。しかし、肝心なのはあさっての試合です。打線が爆発した次の試合はさっぱりというケースが多いので、雑にならず、丁寧に試合に臨んで欲しいと思います。
投げては先発の森投手が、失礼ながらまさかの完投で、それもプロ初の完封勝利を飾りました。立ち上がりからテンポ良く投げ込み、スコアボードに0を並べました。課題の立ち上がりを3者凡退でスタート出来たのは大きかったですね。ストレートと変化球のコンビネーションで西武打線を抑えて、バックの好守備にも助けられながら、終わってみれば129球、7安打の完封となりました。ドリヨシ的には、森投手はうまく抑えていったとしても、6回あたりで降板だろうと決めつけていましたが、大変恐れ入りました。今日のピッチングは見事でした。森投手自身も今日の完封でかなり自信になったと思いますし、次回の登板が楽しみになってきました。次回は北海道の地で好調日本ハム打線を相手にしてのピッチングになります。森投手の真価が問われる試合になりますが、きっと良い結果をもたらすであろうと思います。
さて、次のカードはあさってから千葉でロッテとの3連戦です。少し天気が心配ですが、なんとか勝ち越して、その次の日本ハム戦につなげて欲しいですね。
