12回戦@マツダ 広島0−8阪神 本拠地で同一カード3連敗。7回1アウト満塁のチャンス生かせず。2試合連続完封負けで首位阪神の背中遠のく。
広島が首位・阪神に本拠地で同一カード3連敗 今季2度目の4連敗で貯金「1」 七回1死満塁の好機生かせず2試合連続完封負け
6/1(日) 16:40配信
デイリースポーツ
8回、森下の打球がイレギュラーし、右頬付近に直撃して、負傷交代する佐々木(撮影・市尻達拡)
「広島0-8阪神」(1日、マツダスタジアム)
広島が首位・阪神に同一カード3連敗で、今季2度目の4連敗。交流戦前最後の試合を落とし、貯金は1となった。
阪神のドラフト1位・伊原の緩急自在な投球の前に、打線が沈黙した。四回までは初回にファビアンが放った中前打のみ。五回の攻撃前には円陣を組むも、効果はなく六回まで1安打に封じ込まれた。
七回にようやく初の連打が飛び出し、伊原は降板。1死満塁の好機をつくるも、湯浅の前に佐々木が二飛、代打・野間がフルカウントから空振り三振に倒れ、本拠地にはため息がこだました。
先発・森は1球に泣いた。初回1死二塁から森下に甘く入った変化球を左翼席に運ばれる先制の8号2ランを被弾。その後は立ち直って試合をつくるも、6回3安打2失点で降板し、2敗目を喫した。
2点ビハインドの八回には塹江が佐藤輝にダメ押しの13号3ランを浴び、鯉党は静まりかえった。九回にも追加点を奪われた。
打線がこんなに貧打になってしまっては、ゲームプランを立てる以前の問題になってしまいます。もはや投手陣が相手打線をゼロに抑えるしか策がないような感じですね。あさってから恐怖の交流戦が始まりますが、カープファンには一抹の不安しかありません。
先発・森投手は今季8度目の登板で、試合前まで3勝1敗、防御率3.03でした。前回の5月20日・ヤクルト戦(マツダ)は5回途中5安打2失点で勝ち負けつきませんでした。今季の阪神戦は3度目で、1勝1敗、防御率2.45でした。
森投手は坂倉選手とのバッテリーで1回表、阪神近本選手に四球、中野選手のサードゴロで1アウト2塁とされると森下選手にレフトスタンド上段に8号2ランを叩き込まれ2点を先制されました。
野手のオーダーは中村奨成選手が1番、菊池選手が2番、クリーンアップはファビアン選手、末包選手、坂倉選手、モンテロ選手が6番、小園選手は7番ショート、佐々木選手は8番に入りました。
阪神の先発・伊原投手に1回裏2アウトからファビアン選手がセンター前ヒットも末包選手はセカンドフライに倒れました。
森投手は2回表、阪神坂本選手、木浪選手、伊原選手の下位打線を3人で退け、3回表も阪神近本選手をセカンドゴロ、中野選手もセカンドゴロ、森下選手をライトフライと凡打に打ち取りました。
攻撃陣は2回、3回と3者凡退に終わり出塁できません。
森投手は4回表も阪神佐藤選手、大山選手、ヘルナンデス選手を3者凡退に抑えました。
打線は4回裏、菊池選手はライトファウルフライ、ファビアン選手はサードゴロ、末包選手はセンターフライに倒れました。
森投手は5回表、阪神先頭・坂本選手に右中間に2ベース、森投手自身の暴投でノーアウト3塁に。木浪選手を空振り三振、伊原投手をファーストゴロ、近本選手もファーストゴロに打ち取りピンチを逃れました。
しかし5回裏の攻撃も2アウトから小園選手が四球も佐々木選手はセカンドフライに打ち取られました。
森投手は6回表、阪神先頭・中野選手にセンター前ヒットも森下選手、佐藤選手、大山選手のクリーンアップを凡打に打ち取り、6回を88球、3安打、2四球、3奪三振の2失点で降板しました。
6回裏の攻撃も1アウトから中村奨成選手が振り逃げも菊池選手は空振り三振、ファビアン選手はライトフライとつながりません。
7回表、2番手・島内投手が阪神ヘルナンデス選手と坂本選手を連続空振り三振、木浪選手をセカンドゴロに抑えました。
打線は7回裏1アウトから坂倉選手とモンテロ選手の連打、代わった阪神・湯浅投手に小園選手が四球で1アウト満塁も佐々木選手はセカンドフライ、代打・野間選手は空振り三振に倒れました。
8回表、3番手・塹江投手が2アウトから阪神中野選手と森下選手に連打、佐藤選手にライトスタンドへ13号3ランを突き刺され、0−5となりました。
8回裏の攻撃は阪神3番手・及川投手に中村奨成選手、菊池選手、ファビアン選手が3者凡退に終わりました。
9回表、5番手・長谷部投手が2アウト1、2塁から阪神近本選手にライトへ2点タイムリー3ベースを浴びて0−7。さらに中野選手にセンターへタイムリー2ベースを浴びて0−8となり、試合が決まりました。
9回裏は阪神4番手・ネルソン投手の前に無得点に終わり、試合が終わりました。
カープは阪神にマツダスタジアムで2013年7月以来12年ぶりの同一カード3連敗、2試合連続で今季7度目の完封負けとなりました。今季2度目の4連敗で24勝23敗2分けの貯金1で交流戦に入ります。
しかし、ここまで打線が低調になるとは思っていませんでした。今日は阪神ドラフト1位ルーキーの伊原投手の前に沈黙し、6回まではファビアン選手が放ったセンター前ヒットのみで、7回にようやく初の連打が飛び出し、1アウト満塁のチャンスを作りましたが、阪神2番手の湯浅投手の前に佐々木選手がセカンドフライ、代打の野間選手が空振り三振に倒れました。この3連戦、得点は1戦目のいずれもモンテロ選手のタイムリーの2得点のみです。今のカープ打線は、ファビアン選手とモンテロ選手が調子が良いのを除けば、ほぼ全員不振です。相手チームがどんなピッチャーを当てて来ても、多分打てないと思います。絶不調の選手と2軍の選手とで入れ替えを考えても、現在2軍で好調な選手がいません。なので頭打ちな格好になっています。しばらくは打線が機能するまで時間がかかるのではないでしょうか。
先発の森投手は立ち上がりに気負いや力みが目立ちました。球速も出てはいましたが、制球がばらついて苦労しました。1回の阪神の先頭打者の近本選手に与えたストレートの四球が全てだったと思います。この近本選手をカウント負けしながらでもアウトに抑えておけば、結果は違っていたはずです。この四球が、森下選手の2ランにつながっています。2回以降は本来のピッチングに戻り、6回3安打2失点にまとめただけに、立ち上がりの被弾が痛かったですね。
そして、塹江投手は登板過多になっているように思います。8回表に3番手として登板しましたが、2アウトから連打を食らい、トドメは阪神佐藤選手にライトスタンドへ3ランを浴びてしまいました。やはり疲れがたまっているように感じます。塹江投手はリードの場面限定とか、ハッキリした登板条件を設定する必要があります。
9回表に登板した長谷部投手は、ノープレッシャーになっている阪神打線相手のピッチングだったので、あくまで参考記録ですね。
不安だらけのチーム状態で、あさってからセ・パ交流戦を迎える事になってしまいました。カープがセ・リーグの上位に食らいつくためには、この交流戦を最低5割で乗り切らないといけません。しかし、今の打線の状態を考えると、それさえも難しいかもしれません。まずあさってからの交流戦最初の相手はオリックスです。京セラドームでの3連戦です。とにかく全力で初戦を勝って欲しいです。白星スタートになれば、流れが変わるかもしれません。
