7回戦@マツダ 広島2−2東京ヤクルト(延長12回規定により引き分け) 大瀬良投手5回2失点粘投!リリーフ陣無失点リレー!終盤モンテロ選手のタイムリーて追いつきドロー。
広島は今季2度目の引き分け 延長11回無死一、二塁の好機生かせず ファビアンは5月初ノーヒット、連続試合安打は17でストップ
5/22(木) 22:33配信
デイリースポーツ
8回、右中間へ同点の適時二塁打を放つモンテロ(撮影・市尻達拡)
「広島2-2ヤクルト」(22日、マツダスタジアム)
広島は今季2度目の引き分けに終わった。
先発・大瀬良は5回5安打2失点、100球で3敗目。初回に先制を許すと、1-1の三回に1死満塁のピンチから併殺崩れの間に勝ち越し点を献上した。この日は計4四死球で制球の安定感を欠き、球数がかさんだ。
打線は1点を追う二回に4番・末包が右中間への三塁打を放ち、坂倉の二ゴロの間に生還して一時同点に追いつくも、以降は相手先発・小川にかわされた。三回は1死満塁の好機で坂倉とモンテロが凡退して無得点。五回1死二塁ではファビアンが左翼へホームラン性の飛球を架けるも、大逆風の影響で失速して、左飛に倒れ、頭を抱えた。
それでも八回に2死から坂倉が右前打で出塁すると、羽月が代走に。続くモンテロが右中間を破る二塁打で、羽月が一気に生還し、同点に追いついた。
延長11回には無死一、二塁の好機を作ったが、佐々木が送りバント失敗。その後も続かずに無得点に終わった。
ファビアンはこの日は6打数無安打で連続試合安打は17でストップした。
終盤にカープが追いつき、なんとかドローに持ち込む事が出来ました。正直、勝って欲しかったです。ファビアン選手のレフトへの完璧な当たりは、本来ならば逆転の2ランになるはずでしたが、「逆神風」によって阻まれました。今夜は運もカープに味方してくれませんでした。
先発・大瀬良投手は前日からのスライド登板でした。今季8度目の登板で、2勝2敗、防御率1.80です。前回の14日・読売戦(マツダ)は7回5安打無失点で勝ち投手でした。ヤクルト戦は今季4度目で1勝0敗、防御率2.00でした。
大瀬良投手は1回表、ヤクルト岩田選手にライト前ヒット、北村選手のセカンドゴロで1アウト2塁、サンタナ選手をライトフライも初の4番・宮本選手にライトへタイムリーを飛ばされ1点を先制されました。
小園選手が5月4日・中日戦(マツダ)以来のベンチでした。菊池選手が2番、クリーンアップは不動のファビアン選手、末包選手、坂倉選手、モンテロ選手が6番、佐々木選手が7番サード、矢野選手が8番に入りました。
ヤクルトの先発・小川投手に1回裏、秋山選手はファーストゴロ、菊池選手はセンターフライ、ファビアン選手はセカンドゴロと3人で終わりました。
しかし、2回裏の攻撃で末包選手が右中間に3ベース、坂倉選手のセカンドゴロの間で1−1の同点に追いつきました。モンテロ選手はレフトフライ、佐々木選手はプロ初安打となる2ベースをライト線に弾き返しました。
大瀬良投手は3回表、ヤクルト先頭・岩田選手に左中間に3ベース、北村選手に死球、サンタナ選手に四球でノーアウト満塁の危機に宮本選手を見逃し三振もオスナ選手のショートゴロ併殺崩れの間に、1−2と勝ち越されました。
3回裏の攻撃で秋山選手が四球、菊池選手の送りバントをヤクルト中村選手が1塁へ悪送球しノーアウト1、3塁、ファビアン選手は空振り三振、末包選手が四球で1アウト満塁としましたが坂倉選手はサードフライ、モンテロ選手はライトフライに倒れました。
大瀬良投手は4回表、ヤクルト山田選手にライト前ヒット、岩田選手に四球で2アウト1、2塁とされましたが、北村選手をサードゴロに抑えました。
4回裏の攻撃で佐々木選手はショートフライ、矢野選手はレフト線にヒットも2塁を狙い憤死しチャンスを作れません。
大瀬良投手は5回表1アウトからヤクルト宮本選手に四球もオスナ選手をレフトフライ、茂木選手を空振り三振に取りました。大瀬良投手は5回を100球、5安打、3四死球、5奪三振の2失点(自責2)で降板しました。
5回裏の攻撃で1アウトから菊池選手が2ベース、ファビアン選手はあわや本塁打のレフトフライ、末包選手はセカンドゴロで追いつけませんでした。
6回表、2番手・中﨑投手は1アウト2塁とされましたが、ヤクルト小川投手、岩田選手を凡打に打ち取りました。
打線は6回裏、坂倉選手がセカンド内野安打もモンテロ選手がショートゴロ併殺打、佐々木選手がセンター前ヒットも矢野選手はセンターフライとつながりを欠きました。
7回表、3番手・島内投手がヤクルト北村選手、サンタナ選手、宮本選手の上位打線を初めて3者凡退に抑えました。
7回裏の攻撃で先頭の代打・小園選手、秋山選手、菊池選手と出塁できません。
8回表、4番手・岡本投手がヤクルトオスナ選手に右中間に2ベースで代走・並木選手、茂木選手を空振り三振、山田選手を申告敬遠、中村選手をセンターフライ、代わった塹江投手が代打・増田選手をライトフライに打ち取りました。
8回裏の攻撃はヤクルト2番手・木澤投手に2アウトから坂倉選手がライト前ヒットで代走・羽月選手、モンテロ選手が右中間にタイムリー2ベースを飛ばし、2−2の同点に追いつきました。
9回表はハーン投手が3者凡退に抑えました。
9回裏の攻撃はヤクルト矢崎投手に対して矢野選手は見逃し三振、代打・中村奨成選手はセカンドゴロ、秋山選手はセンターフライに終わりました。
10回表、守護神・栗林投手が3者凡退に抑えましたが、10回裏の攻撃は菊池選手はセンターフライ、ファビアン選手もセンターフライ、末包選手は空振り三振に倒れました。
11回表、8番手・森浦投手がヤクルト山田選手、中村選手、代打・伊藤選手を3人で退けました。
11回裏の攻撃でヤクルト5番手・バウマン投手に石原選手がセンター前ヒットで代走・大盛選手、モンテロ選手は四球でノーアウト1、2塁から佐々木選手は送りバント失敗、1アウト1、2塁から矢野選手は凡退、代打・野間選手のレフトフライはヤクルト西川選手に好捕されました。
2−2で迎えた12回表、9番手・ドミンゲス投手がヤクルト岩田選手に四球、北村選手の送りバント、會澤選手のパスボールで1アウト3塁も西川選手のファーストゴロで堂林選手が本塁で西川選手を封殺、赤羽選手も抑え負けはなくなりました。
12回裏の攻撃はヤクルト守護神・石山投手に秋山選手、菊池選手、ファビアン選手が凡退して試合が終わりました。
カープはヤクルトに今季2度目の引き分けで22勝18敗2分けの貯金4、首位・阪神が敗れため0.5ゲーム差に縮まりました。
先発の大瀬良投手は調子が悪かったですね。制球に苦しみ、球数がかさんでしまいました。5回で100球を投げて5安打2失点でした。苦しみながらも要所をなんとか抑えるピッチングで、大瀬良投手の意地とプライドを感じる内容でした。大瀬良投手でなかったら大量失点になっていたと思います。やはり、経験豊富なピッチャーと言えども、昨日からのスライド登板は難しいのでしょうか?
素晴らしいのは6回から継投に入ったリリーフ投手陣です。6回は中崎投手、7回は島内投手、8回は岡本投手と塹江投手、9回はハーン投手、10回は栗林投手、11回は森浦投手、12回はドミンゲス投手と、リリーフ陣8人を投入してヤクルト打線を無失点に抑えました。カープのリリーフ陣はセ・リーグ、いや、12球団でも屈指のリリーフ陣だと思います。それだけに、試合中盤までに1点でもリードしておきたかったですね。
打っては8回裏に2アウト1塁からモンテロ選手が右中間を破るタイムリー2ベースを放ち、2−2の同点に追いつきました。モンテロ選手は本当に勝負強くなりました。モンテロ選手がカープに入団する時に、ドリヨシはアメリカマイナー時代のモンテロ選手の打撃を動画で見ましたが、ほとんどが引っ張る打球で、引っ張り専門だと認識していました。日本で活躍出来るか不安でしたが、いざ蓋を開けてみると、センター中心に素直に弾き返すバッティングになっています。これならば日本のピッチャーの攻めにアジャスト出来ると思います。事実、相棒のファビアン選手が無双しているのも、モンテロ選手に良い影響を与えていると思います。
そして、注目のドラフト1位ルーキーの佐々木選手ですが、デビュー2戦目となった今日の試合、2回裏2アウトから1塁線を破る2ベースを放って待望のプロ初安打をうちました。6回裏2アウトの打席でもセンター前ヒットを放ち、プロ初安打、初長打、初マルチをマークしました。明日以降の活躍も十分期待出来そうです。
さて、明日からはマツダスタジアムでDeNAとの3連戦です。明日のカープの先発は森下投手、DeNAはジャクソン投手です。明日もロースコアの僅差のゲームになりそうですが、ドリヨシはスバリ、明日はルーキーの佐々木選手がやってくれると思います。
