8回戦@甲子園 広島2−5阪神 床田投手5回4失点KO。打線は阪神大竹投手をまたしても攻略出来ず。モンテロ選手来日1号も空砲。
【広島】床田寛樹が今季最短5回KO「そりゃ勝てないだろうなというピッチング」
5/17(土) 18:11配信
東スポWEB
床田寛樹
開幕以降、ピカイチの安定感を誇った床田寛樹が、自らの仕事を果たせなかった。
17日、首位攻防戦で広島は阪神に2―5で敗れ、連勝は4でストップし首位陥落となった。
試合前まで7戦連続6回自責3点以内のクオリティ・ピッチング(QS)中の先発・床田が、この日は、中盤に虎打線につかまった。
両軍無得点の4回に8番・木浪に先制適時打を浴び、先制点を失うと、続く5回には制球面でも苦しんだ。3巡目の1番・近本に中前打を許すと、一死二塁から森下、佐藤輝に連続四球を与えて、満塁。5番・大山には、4球目のパームがすっぽ抜け、暴投となり〝自滅〟で1点を失うと、6球目のツーシームを捉えられ、三塁線を強襲する2点適時打を浴び、この回、3失点。5回7安打95球で今季最短KOを食らった。
この日は、立ち上がりから5イニング連続で先頭打者に安打を許し、敵の要注意打者・近本には3安打を浴びるなど終始リズムに乗れず。本人も「そりゃ勝てないだろうなというピッチング」と反省を口にした。
本来の力を発揮できなかった腕について新井貴浩監督(48)は「きょうはツーシームが右(打者)も左(打者)も、ちょっと真ん中に集まっていたかな。また次、頑張ってもらいたい」と、サバサバと振り返るにとどめた。
一方の赤ヘル打線は、過去2年で1勝10敗と苦手の虎の左腕・大竹の前に、8回にモンテロの1号2ランで反撃するのが精一杯。終始、流れをつかめずに完敗した。
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今日は床田投手の出来次第で勝敗が決まる感じでしたが、立ち上がりから制球が甘く、阪神打線に捕まってしまいました。それでも1点か2点の失点で留まるかなと思っていたのですが、ダメでした。「一日天下」で首位を明け渡してしまいました。
スタメンは秋山選手に代わり中村奨成選手が1番センター、他は不動のオーダー・ファビアン選手、末包選手、坂倉選手のクリーンアップ、モンテロ選手が7番ファースト、矢野選手が8番に入りました。
阪神の先発・大竹投手は広島戦は通算9勝1敗、防御率1.26です。1回表2アウトからファビアン選手がライト前ヒットも末包選手はライトフライに倒れました。
先発・床田投手(30)は今季8度目の登板で、4勝2敗、防御率1.35です。前回の10日・DeNA戦(横浜)は6回1/3を6安打3失点(自責3)で勝ち投手でした。今季の阪神戦は3度目、1勝1敗、防御率1.93です。
床田投手は1回裏、阪神近本選手にライト前ヒット、中野選手の送りバントで1アウト2塁も森下選手をレフトフライ、佐藤選手をサードファウルフライに抑えました。
床田投手は2回裏、阪神先頭・大山選手にレフト線に2ベースも前川選手と坂本選手を連続空振り三振、木浪選手をセカンドゴロに打ち取りました。
3回表の攻撃で2アウトから中村奨成選手がセンター前ヒットも2盗死でした。
床田投手は3回裏1アウトから阪神近本選手にレフト前ヒットも中野選手と森下選手をともにセンターフライに抑えました。
4回表の攻撃は菊池選手がファーストフライ、ファビアン選手が見逃し三振、末包は選手キャッチャーファウルフライと中軸に快音が出ません。
床田投手は4回裏、阪神先頭・佐藤選手に右中間へ2ベース、大山選手をショートゴロも坂本選手に四球、木浪選手にセンターへタイムリーを運ばれ0−1と先制されました。
5回表の攻撃も坂倉選手がファーストゴロ、小園選手とモンテロ選手が連続空振り三振に倒れました。
床田投手は5回裏、阪神近本選手にセンター前ヒット、中野選手の送りバント、森下選手と佐藤選手に連続四球で1アウト満塁とされると自身の大暴投で3塁ランナーが生還して0−2となりました。1アウト2、3塁から大山選手にサード強襲の2点タイムリーを浴び、0−4となりました。
床田投手は今季最短5回を95球、7安打、3四球、3奪三振の今季ワースト4失点(自責4)で3敗目となりました。
6回表の攻撃も阪神大竹投手に矢野選手はセカンドゴロ、代打・堂林選手と中村奨成選手はともにセンターフライに終わりました。
6回裏、2番手・岡本投手が2アウトから阪神近本選手にセンター前ヒット、2盗を決められ坂倉選手の悪送球で2アウト3塁も中野選手を見逃し三振に取りました。
7回表の攻撃も菊池選手、ファビアン選手、末包選手と3者凡退で4イニング連続でランナーを出せません。
8回表の攻撃で先頭・坂倉選手がライト前ヒット、小園選手が凡退もモンテロ選手がレフトスタンド中段に1号2ランを放り込み、2−4としました。
しかし8回裏に4番手・塹江投手が阪神先頭・坂本選手に四球、木浪選手の送りバント、2アウト後に近本選手にレフトへタイムリーを運ばれ2−5となりました。
9回表は阪神岩崎投手から得点を挙げられず試合が終わりました。
カープは阪神に敗れ、今季3度目の4連勝が止まり21勝17敗1分けの貯金4となり阪神と入れ替わり1日で2位に転落しました。
今日は床田投手が誤算でした。立ち上がりから制球が甘く、床田投手らしくないピッチングが続いていました。それでも3回までは無失点に抑えていましたが、4回裏は阪神佐藤選手の2ベースを足がかりに、阪神木浪選手にセンター前へタイムリーを浴びて先制を許してしまいました。さらに5回裏は1アウト2塁から阪神森下選手と佐藤選手に連続四球を与えるという、床田投手では考えられない事態になりました。おそらくこの連続四球で勝負あった感じがありました。1アウト満塁から阪神大山選手をカウント0−2と追い込んでいましたが、4球目の109キロがスッポ抜けてボールがバックネットへ転がる間に3塁ランナーが生還して0−2となりました。どうやらパームボールを投げたらしいです。さらにカウント2−2から阪神大山選手にサード強襲の2点タイムリー2ベースを浴びて0−4となりました。散々たる内容で、今季最短5回KOとなりました。もう何も言う事はありません。
そして打線ですが、今日も阪神大竹投手に悪戦苦闘を強いられました。7回までわずか2安打で2塁も踏めませんでした。緩急自在のピッチングに翻弄され、各打者はフォームを崩される形になりました。得点は8回表に新外国人のモンテロ選手がレフトスタンド中段に来日初アーチとなる2ランを放ちました。阪神大竹投手のインコースのストレートを捉えました。「完璧だった。我慢して自分の好きな速い球を待てた。良いアプローチができた」とコメントしています。大竹投手攻略のヒントは、モンテロ選手のコメントの中の「我慢」という言葉にありそうですね。それにしても、モンテロ選手が当たり始めています。明日以降のバッティングに注目です。
さて、明日はガード勝ち越しをかけての3戦目です。明日のカープの先発は玉村投手、阪神は伊原投手です。明日は打線の援護が不可欠です。両外国人のファビアン選手とモンテロ選手に期待しましょう。
