8回戦@マツダ 広島3−0読売 矢野選手先制タイムリー!ファビアン選手タイムリー!坂倉選手タイムリー!大瀬良投手7回無失点好投で2勝目!
広島がヒヤヒヤ2連勝 九回投入のハーンが大ピンチしのぐ 大瀬良が2勝目 栗林は八回起用で無失点
5/14(水) 21:03配信
デイリースポーツ
新井監督と勝利のタッチを交わす栗林(撮影・市尻達拡)
「広島-巨人」(14日、マツダスタジアム)
広島が接戦を制し、2連勝。貯金を3に伸ばし、首位・阪神に1・5ゲーム差まで迫った。
7試合連続2桁安打中の打線は相手先発・井上に対し、二回に試合を動かす。2死一塁から矢野が147キロの直球を右翼線へ運び、先制の適時三塁打を放った。自身17試合ぶりの打点。三塁上で何度も拳を握り、感情を爆発させた。
六回には無死一塁から、ファビアンが左中間を破る適時二塁打を放ち、この日2安打目をマーク。この安打が今季48安打目となり、阪神・森下を抜いてリーグトップに浮上。打率も・329とし、これまた森下を抜いて、首位打者に躍り出た。
先発・大瀬良はコーナーを突く丁寧な投球を披露。三回までをパーフェクトに抑えると、初めて得点圏に走者を背負った六回2死一、二塁でもキャべッジを中飛に打ち取り、無失点で切り抜けた。七回も0を並べ、この回で降板。7回5安打無失点の好投で今季2勝目を手にした。
八回は栗林、九回はハーンが3四球を与えたが無失点でしのいだ。
今日の試合はカープ大瀬良投手と読売井上投手の投手戦が予想されましたが、大瀬良投手が投げ勝った形になりました。さすがエースの貫禄が伺われますね。しかし、今季の読売戦は「内弁慶シリーズ」になっていますね。
先発・大瀬良投手は今季7度目の登板で、1勝2敗、防御率2.13です。前回の7日・ヤクルト戦(神宮)は6回3安打2失点で勝ち負けつきませんでした。今季の読売戦は4月30日(東京D)で6回5安打2失点で負け投手でした。
大瀬良投手は1回表、読売泉口選手をショートゴロ、増田陸選手をセンターフライ、吉川選手をライトフライに打ち取る立ち上がりでした。
スタメンは前日と変更ありません。中村奨成選手が1番センター、クリーンアップは不動のファビアン選手、末包選手、坂倉選手、モンテロ選手が7番ファースト、矢野選手は8番に入りました。
読売の先発・井上投手に1回裏、中村奨成選手と菊池選手が連続空振り三振、ファビアン選手が12戦連続安打のライト前ヒットも末包選手はショートゴロに倒れました。
2回裏の攻撃で1アウトから小園選手がライト前ヒット、モンテロ選手はサードフライも矢野選手がライト線にタイムリー3ベースを飛ばし1−0と先制しました。
大瀬良投手は2回表、読売キャベッジ選手をサードフライ、リチャード選手をピッチャーゴロ、若林選手をピッチャーゴロと凡打に抑え、3回表も読売甲斐選手をライトフライ、浅野選手をファーストファウルフライ、井上投手を空振り三振と3回まで1人のランナーも出しません。
大瀬良投手は4回表も読売泉口選手をセカンドゴロ、増田陸選手をピッチャーゴロ、吉川選手にレフト前ヒットもキャベッジ選手を見逃し三振に抑えました。
4回裏の攻撃で先頭・末包選手が四球も坂倉選手は空振り三振、小園選手の打席で1塁ランナー・末包選手が読売井上投手に牽制死でチャンスは作れません。
大瀬良投手は5回表、読売リチャード選手をショートゴロ、若林選手を空振り三振、甲斐選手にレフト前ヒットも浅野選手をサードゴロに打ち取りました。
大瀬良投手は6回表1アウトから読売泉口選手にレフト前ヒット、増田陸選手のショートゴロを矢野選手が好捕、吉川選手にレフト前ヒットで2アウト1、2塁とされましたがキャベッジ選手をセンターフライに仕留めました。
6回裏の攻撃で先頭・菊池選手がライト前ヒット、ファビアン選手が左中間にタイムリー2ベースを弾き返し、2−0としました。末包選手は四球、坂倉選手の送りバントで1アウト2、3塁としましたが小園選手は空振り三振、モンテロ選手は申告敬遠で2アウト満塁も矢野選手は空振り三振に倒れました。
大瀬良投手は7回表1アウトから読売若林選手にライト前ヒットも甲斐選手をショートゴロ併殺打に打ち取りました。大瀬良投手は7回を106球、5安打、無四死球、3奪三振の無失点でした。
8回表は2番手で栗林投手が登板し読売浅野選手をセンターフライ、ヘルナンデス選手を見逃し三振、泉口選手をセンターフライと3人で退けました。
8回裏の攻撃で読売2番手・馬場投手に1アウトから末包選手が四球で代走・羽月選手、代わった読売3番手・高梨投手がボークで1アウト2塁から坂倉選手がライト線にタイムリー2ベースを放ち、3−0としました。
9回表は3番手・ハーン投手が読売先頭・増田陸選手と吉川選手に連続四球もキャベッジ選手を併殺打、リチャード選手に四球も代打・岸田選手をセカンドゴロに抑え今季初セーブを挙げました。ハーン投手は昨年8月2日・中日戦(マツダ)以来の通算3セーブ目となりました。
チームは今季6度目の完封勝ちで読売に2連勝、19勝16敗1分けの貯金3とし首位・阪神と1.5ゲーム差になりました。
先発の大瀬良投手は読売打線相手に、スライダーやチェンジアップなど得意球のカットボールよりも遅い球種を効果的に使いました。大瀬良投手が奪った21アウトのうち11アウトがゴロアウトで、3塁すら踏ませないピッチングでした。大瀬良投手はマイナーチェンジしてから安定したピッチングが続いています。今日もコーナーを突く丁寧なピッチングでした。今、先発投手陣で一番安定しているのは大瀬良投手と言っていいでしょう。
そして、今日の試合は8回に栗林投手、9回にハーン投手が登板しました。ドリヨシはこれには賛成です。栗林投手はまだまだらいくないピッチングが続いており、守護神を任せるには荷が重すぎる感じがします。なので、調子が戻るまでは栗林投手を8回、ハーン投手を9回でいいと思います。今日こそハーン投手は1イニングに3四球と荒れていましたが、次回以降には影響はないと思います。
打線は打撃不振の矢野選手が先制のタイムリー3ベースを放ったのは大きかったですね。2回裏、2アウト1塁で、読売井上投手からライト線へ弾き返しました。3塁に到達して何度もガッツポーズをしたのは、矢野選手の気持ちがよくわかるシーンでした。打撃力向上のきっかけになればいいですね。
そして、ファビアン選手の勢いが止まりません。1回裏2アウトからライト前ヒット、6回裏ノーアウト1塁では左中間へタイムリー2ベースを放ち、貴重な追加点を叩き出しました。これで12試合連続ヒットをマークし、打率.329で阪神の森下選手を抜いてリーグ首位打者に浮上しました。この勢いでシーズン終了まで行って欲しいですが、どうでしょう。
8回裏には坂倉選手が貴重な追加点を叩き出すタイムリー2ベースを放ちました。読売の変則左腕の高梨投手から打ったのは大きいですね。坂倉選手も打撃力が上がって来れば、カープ打線は最強になってきますね。
さて、明日のカープの先発はドミンゲス投手、読売は山﨑投手です。どれだけカープ打線が山﨑投手から点を取るかがカギになりそうですが、読売山﨑投手は前回阪神戦で5回6安打4失点と、勝ちはついたものの、苦しいピッチングになっています。なので、前回対戦した時よりは攻略出来るのではないかと思います。明日も勝って、週末からの首位阪神との首位攻防戦に臨みたいですね。
