7回戦@マツダ 広島5−4読売(延長12回サヨナラ) 終盤同点に追いつかれるも12回モンテロ選手がサヨナラタイムリー!ドラ3ルーキー岡本投手がプロ初勝利!
広島が12回サヨナラ勝ちで2位浮上!復帰のモンテロがV打 ルーキー岡本駿がプロ初勝利 貯金2
5/13(火) 22:16配信
デイリースポーツ
12回、サヨナラ打を放ち、新井監督(左)と抱き合うモンテロ(撮影・市尻達拡)
「広島5-4巨人」(13日、マツダスタジアム)
広島が十二回にモンテロの一打でサヨナラ勝ち。2位浮上となり、貯金2とした。8番手のルーキー、岡本がプロ初勝利を飾った。
相手先発・戸郷に対し、初回から隙を逃さなかった。安打と2四球で1死満塁とすると、坂倉が押し出し四球を選んで先制。二回には中村奨が左中間席へ、21年7月7日・DeNA戦(マツダ)以来、4年ぶりの一発となる1号ソロを放つと、五回には末包が左翼席上段へ6号ソロを放ち、リードを広げた。打線は22年6月22日・阪神戦~同29日・ヤクルト戦以来となる7試合連続2桁安打を記録した。
先発の森は中13日でのマウンド。毎回走者を背負いながらの投球も、四回までは無失点。しかし、五回にソフトバンクからトレード移籍したリチャードに1号ソロを浴びると、六回は1死から連打を浴び、一、二塁としたところで降板した。
後を受けた森浦が1点を失うも、なおも2死二、三塁のピンチで代打・ヘルナンデスから見逃し三振を奪い、リードを守った。
だが八回、4番手ハーンがキャベッジに痛恨の同点2ランを被弾。延長に持ち込まれた。
十二回は1死一、三塁。この日、けがから復帰したモンテロがしぶとく中前に落とし、決勝点をもぎ取った。
本来ならば4−2で逃げ切らなくてはなりませんでした。8回にハーン投手が捕まり同点とされた時にはかなりヤバい感じでしたが、なんとか粘って最後は今日1軍に復帰したモンテロ選手が決めてくれました。今日頑張った選手みんなが報われました。
先発・森投手は今季6度目の登板で、3勝1敗、防御率2.83です。前回の4月29日・読売戦(東京D)は6回6安打2失点で勝ち負けつかずでした。今季の読売戦は3度目、1勝0敗、防御率2.25でした。
森投手は1回表、読売泉口選手にレフト前ヒットも若林選手を空振り三振、スタートを切っていた泉口選手を坂倉選手が封殺し三振併殺、吉川選手をショートライナーに打ち取りました。
モンテロ選手と秋山選手が出場登録しました。スタメンはモンテロ選手は7番ファースト、秋山選手はベンチ、中村奨成選手が1番センター、クリーンアップは不動のファビアン選手、末包選手、坂倉選手で組みました。
読売の先発・戸郷投手に1回裏1アウトから菊池選手が四球、ファビアン選手がセンター前ヒット、末包選手は四球で1アウト満塁とすると坂倉選手は押し出し四球を選び、1−0と先制しました。なお1アウト満塁で小園選手はセカンドフライ、モンテロ選手はセンターフライに倒れました。
森投手は2回表1アウトから読売増田陸選手にレフト前ヒットもキャベッジ選手をレフトフライ、リチャード選手を空振り三振に取りました。
2回裏の攻撃で2アウトから中村奨成選手が左中間スタンドへ4年ぶり通算3本塁打目の1号ソロを叩き込み2−0としました。
森投手は3回表、読売浅野選手にライト線に2ベースも戸郷投手の送りバントはピッチャーフライ、泉口選手をピッチャーゴロ、若林選手をセンターフライに抑えました。
すると打線は3回裏、先頭・坂倉選手が右中間に2ベース、小園選手がセンターへタイムリーを弾き返し3−0としました。
森投手は4回表、読売先頭・吉川選手に四球も続く大城選手、増田陸選手、キャベッジ選手を抑えました。
しかし森投手は5回表、読売リチャード選手にレフトスタンドへ3年ぶりの1号ソロを運ばれ、3−1となりました。
直後の5回裏の攻撃で先頭・末包選手がレフトスタンド最上段に6号ソロを放り込み、4−1と再び3点差としました。
森投手は6回1アウトから読売増田陸選手とキャベッジ選手に連打され降板しました。代わった森浦投手がリチャード選手にレフト前ヒットで1アウト満塁とされると浅野選手にレフトへ犠牲フライを打ち上げられ、4−2となりました。
森投手は5回1/3を90球、8安打、1四球、6奪三振の2失点(自責2)でした。
6回裏の攻撃は、先頭の代打・秋山選手はサードゴロ、中村奨成が5戦連続マルチのライト前ヒット、菊池選手の送りバントで2アウト2塁もファビアン選手は見逃し三振に倒れました。
7回表、3番手・島内投手が読売泉口選手をショートゴロ、若林選手をキャッチャーゴロ、吉川選手にセンター前ヒットも大城選手を見逃し三振に抑えました。
8回表、4番手・ハーン投手が読売先頭・増田陸選手に2ベース、続くキャベッジ選手にライトスタンドへ6号2ランを突き刺され、4−4の同点に追いつかれました。
8回裏の攻撃は矢野選手はセカンドゴロ、代打・二俣選手はショートフライ、中村奨成選手は空振り三振に倒れました。
9回表は守護神・栗林投手が1アウトから読売若林選手に四球も吉川選手を空振り三振、代打・萩尾選手をショートゴロに打ち取りました。
9回裏の攻撃は読売大勢投手に2アウトから末包選手がレフト前ヒットも坂倉選手はセカンドゴロに倒れました。
10回表、6番手・中﨑投手は読売増田陸選手のライトライナーを末包選手が好捕、キャベッジ選手を空振り三振、リチャード選手に四球で代走・増田選手の盗塁を阻止しました。
10回裏の攻撃は読売マルティネス投手に小園選手はショートゴロ、モンテロ選手はセンターフライ、矢野選手はショートゴロと出塁できません。
延長11回表、7番手・塹江投手が1アウトから読売岸田選手にライト前ヒット、泉口選手の送りバントで2アウト2塁から若林選手を見逃し三振に取りました。
11回裏の攻撃で読売・田中投手に2アウトから菊池選手がセンター前ヒットもファビアン選手はショートゴロに倒れました。
4−4で迎えた延長12回表、8番手・岡本投手が2アウトから読売増田陸選手にレフト前ヒットもキャベッジ選手をライトフライに打ち取りました。
12回裏の攻撃で読売・石川投手に先頭・末包選手がレフト前ヒット、坂倉選手の送りバントで1アウト2塁で小園選手がショート内野安打で1アウト1、3塁とするとモンテロ選手がセンター前にサヨナラタイムリーを放ち、5−4でサヨナラ勝ちをおさめました。岡本投手がプロ初勝利を挙げました。
チームは読売に今季2度目のサヨナラ勝ちし18勝16敗1分けの貯金2、読売と入れ替わり2位に浮上しました。
先発の森投手はピリッとしませんでしたね。6回途中8安打2失点と、少し打たれ過ぎですね。森投手の持ち味の球のキレがなかったように思います。読売の拙攻に助けられたのも否定できませんね。次回の登板で真価が問われますね。
リリーフ陣では、ハーン投手が誤算でした。8回表ノーアウト2塁から読売キャベッジ選手にライトスタンドへ2ランを浴びて4−4の同点に追いつかれました。甘く入ったスライダーを痛打されました。ハーン投手は重くて速いストレートを持っているのに、何故変化球でかわそうとしたのでしょうか。配球に問題ありだと思います。
そして、延長12回表に登板したドラフト3位ルーキーの岡本投手が1イニングを無失点に抑えて、プロ初勝利を挙げました。岡本投手は地味ではありますが、与えられた場面で相手打者をしっかり抑えています。今後タフな場面でも登板機会が与えられると思いますので、楽しみなピッチャーです。
打っては、今日1軍に復帰したモンテロ選手が決勝打のサヨナラタイムリーを放ちました。モンテロ選手の打撃は、春のオープン戦の頃と比べて良くなっているように感じました。基本センター返しを意識しているようで、コンタクトを大事にしていますね。新井監督も「今日久しぶりに帰ってきてスタートだったんですけど、全打席内容も良かったのですごく期待して見てました」とコメントしています。モンテロ選手にとっては今日が開幕といった感じです。日本の野球にアジャストできた暁には、ファビアン選手と共にカープ打線の主軸を担って欲しいと思います。
そして中村奨成選手も好調です。今日は待望のホームランを放ちました。彼は本当に必死で戦っています。その姿勢は買いますが、まだドリヨシは認めていません。今後の活躍を静かに見守っていきたいですね。
さて、明日のカープの先発は大瀬良投手、読売は井上投手です。投手戦が予想されますが、カープ打線は大瀬良投手に勝ちをつけるべく、死に物狂いで援護して欲しいと思います。
