8回戦@横浜 広島5−3横浜DeNA 3点ビハインドを逆転!ファビアン選手3打点!末包選手決勝タイムリー!床田投手7回途中3失点粘投で4勝目!
広島が3点差を逆転勝ち!ハマスタでの連敗8でストップ ファビアン3打点 床田が4勝目
5/10(土) 16:54配信
デイリースポーツ
4回、ファビアンは左越えに4号2ランを放ち、末包(左)に迎えられる(撮影・佐藤厚)
「DeNA3-5広島」(10日、横浜スタジアム)
広島が3点差をひっくり返して逆転勝ち。昨年9月3日から続いた横浜スタジアムでの連敗を8で止めた。
打線は3点を追う四回無死一塁で、ファビアンが左翼ポール直撃の4号2ラン。3試合ぶりの一発で1点差に詰め寄り、反撃の口火を切った。これでファビアンは自己最長を更新する9試合連続安打、5試合連続打点となった。
1点を追う六回は1死二塁で再びファビアンが右前にポテンヒット。二走・中村奨が一気に本塁を陥れ、試合を振り出しに戻した。なおも1死二塁で4番・末包が右中間に勝ち越しの適時二塁打を放った。
先発・床田は初回いきなり無死二塁から牧に先制の適時打。三回は佐野と山本に連続適時打を浴びて2点を追加された。リズムに乗れない投球が続いたが、四回以降は3イニング連続で三者凡退と尻上がりの内容。七回1死で代打・九鬼に中前打を許したところで新井監督が交代を告げ、2番手・島内を送った。
島内は自らの暴投と代走・三森の三盗で1死三塁とされたが、桑原と牧を打ち取って一打同点のピンチを切り抜けた。
序盤で3点のリードを許した時には、今日もダメかと諦めかけていましたが、打線が粘って試合をひっくり返しました。床田投手も序盤は不安定なピッチングでしたが、なんとか粘って4勝目を挙げる事が出来たのも大きかったですね。
スタメンは前日に猛打賞の中村奨成選手が1番センター、菊池選手2番、クリーンアップは変更なくファビアン選手、末包選手、坂倉選手で小園選手6番、堂林選手が7番ファースト、矢野選手が8番に入りました。
DeNAの先発・平良投手に1回表、中村奨成選手は見逃し三振、菊池選手はレフトフライ、ファビアン選手は見逃し三振と3人で終わりました。
先発・床田投手は今季7度目の登板で、3勝2敗、防御率0.96です。前回の3日・中日戦(マツダ)は9回3安打1四球、奪三振なしで今季2度目・自身6度目の完封勝利でした。今季のDeNA戦は3度目、0勝1敗、防御率1.20でした。
床田投手は1回裏、DeNA桑原選手に右中間に2ベース、牧選手にレフト前にタイムリーを運ばれ、わずか5球で0−1と先制されました。
打線は3回表2アウトから床田投手が今季7本目でチーム初ヒットを放ちましたが中村奨成選手はDeNA牧選手の好守に阻まれるセカンドゴロに倒れました。
床田投手は3回裏1アウトからDeNA牧選手にレフトフェンス直撃の2ベース、度会選手をファーストフライ、オースティン選手に四球で2アウト1、2塁とされると佐野選手にセンターへタイムリーで0−2、続く山本選手にはライト線にタイムリー2ベースを飛ばされ、0−3となりました。
しかし、4回表の攻撃で先頭・菊池選手がサード内野安打、ファビアン選手がレフトポール直撃の4号2ランを放ち、2−3としました。ファビアン選手は9戦連続安打で5戦連続打点をマークしました。
床田投手は4回裏、DeNA林選手を空振り三振、平良投手をサードゴロ、桑原選手をライトフライと初めて3者凡退に抑えました。
しかし、5回表の攻撃も堂林選手、矢野選手、床田投手と出塁できません。
床田投手は5回裏、DeNA牧選手、度会選手、オースティン選手の上位打線を3人で退けました。
6回表の攻撃でDeNA2番手・森原投手に中村奨成選手がセンター前ヒット、菊池選手の送りバントで1アウト2塁とするとファビアン選手がライト前にタイムリーを落とし、3−3の同点に追いつくと末包選手が右中間フェンス直撃のタイムリー2ベースを弾き返し、4−3と逆転しました。
床田投手は6回裏、DeNA佐野選手をライトフライ、山本選手をセンターフライ、京田選手もセンターフライと3イニング連続で3者凡退に抑えました。
床田投手は7回裏1アウトからDeNA代打・九鬼選手にセンター前ヒットで代走・三森選手、ここで島内投手に交代。島内投手は自身の暴投で1アウト2塁とされると三森選手に3盗を決められて1アウト3塁に。しかし桑原選手と牧選手を連続空振り三振に斬りました。
8回裏は森浦投手がDeNA度会選手をファーストゴロ、オースティン選手を空振り三振、佐野選手をサードライナーとクリーンアップを3人で退けました。
9回表の攻撃で坂倉選手、堂林選手、代打・野間選手のヒットで2アウト満塁とすると中村奨成選手がレフトへタイムリーを打ち返し、5−3としました。
9回裏は守護神・栗林投手がDeNA山本選手をライトフライ、京田選手をセカンドゴロ、林選手を空振り三振と締めて6セーブ目を挙げ試合が終わりました。
カープが逆転勝ちして、横浜スタジアムでの連敗を8で止め17勝15敗1分けの貯金を2としました。
先発の床田投手は序盤は制球に苦しみました。球にばらつきがあり、苦し紛れに投げ込んだ甘い球を弾き返され、1回裏に1失点、3回裏に2失点の計3失点でした。しかし、味方が1点差に迫った直後の4回からは修正が出来て、6回まで0を並べました。さすがカープの左のエースですね。7回裏1アウト1塁の所で降板しましたが、6安打3失点の粘りのピッチングで4勝目を挙げました。
床田投手からバトンを引き継いだ島内投手は圧巻のピッチングでした。7回裏1アウト1塁から自らの暴投と盗塁で1アウト3塁とされましたが、DeNA桑原選手と牧選手を連続空振り三振に取りました。特に桑原選手に対しては、絶対三振が欲しいところでしっかり三振が取れたのはとても大きかったと思います。この場面が今日の試合のポイントだったと思います。
8回は森浦投手が3者凡退に抑え、9回は栗林投手も3者凡退に抑えました。今日の栗林投手は良い方の栗林投手だったので安心しました。9回表に味方が1点を取り、2点差で迎えられたのも大きかったでしょうね。しかし、栗林投手については、もう2、3回実戦でのピッチングを見極めないといけないと思います。
打線は今、ファビアン選手が絶好調ですね。今日もポイントゲッターとしての役割をしっかり果たしてくれました。4回表、1塁に菊池選手を置き、DeNA先発の平良投手からレフトポール直撃の2ランを放ち、2−3と1点差に詰め寄りました。直前の3回裏に2点を失い、0−3となって、チームがイヤな流れになりかけていた所での2ランだけに、とても大きかったですね。また、6回表は2塁に中村奨成選手を置き、ライト前にしぶとく落とすタイムリーを放ち、3−3の同点に追いつきました。中村奨成選手の好走塁もありましたが、ファビアン選手の打棒は止まらなくなって来ましたね。
末包選手も勝負強さは健在です。その同点タイムリーを放ったファビアン選手を2塁に置き、右中間を破るタイムリー2ベースを放ち、4−3と逆転に成功しました。甘く入った球は見逃しませんね。穴は確かに大きいですが、勝負所でのバッティングは光るものがあります。
中村奨成選手のバッティングもいいですね。昨日は猛打賞、今日はマルチヒットをマークしました。おそらく明日も1番センターでスタメンになると思いますが、明日はDeNAは東投手なので、中村奨成選手の真価が問われます。
明日のカープの先発は玉村投手、DeNAは東投手です。玉村投手がどれだけ我慢できるかがカギになりそうです。なんとか明日勝って、カード勝ち越して広島に帰って来て欲しいですね。
