ファビアン選手はなぜ来日を決断したのか?
「『日本の野球は良い野球だ』と聞いていて・・」カープの新外国人・ファビアンが語る来日のきっかけ
5/8(木) 18:42配信
アスリートマガジンWEB
好調な打撃を展開するファビアン
今季カープに加入した新外国人は3選手。なかでもファビアンは開幕からカープ打線の中心を担い、ここまで打率.309、3本塁打と好調をキープしている(5月8日現在)。得点力不足を解消するべく、打線に変化を与えることが期待される新助っ人の素顔に迫った(全2回/第1回)木) 18:42
◆「日本の野球は良い野球だ」と聞き、いつかプレーしたいと思っていた
−日本に来て初めてのシーズンですが、来日するまで日本の野球に対してどのようなイメージを持っていましたか。
「アメリカにいたときから、日本のプロ野球はすごくレベルが高いと思っていました。特に日本人投手は配球もすごく厳しくて、とても頭が良いという印象がありました」
−メジャーリーグでは日本人投手も活躍していますね。彼らの活躍をどのように感じていますか。
「アメリカでプレーしている日本人メジャーリーガーは本当にクレバーで、真面目で、とても一生懸命練習しているイメージです。大谷翔平選手はもちろん、吉田正尚選手(レッドソックス)、佐々木朗希投手(ドジャース)など、日本人選手のレベルは世界でも高いと思っています」
−日本でプレーしようと思った理由は何でしたか。
「仲の良い友人であるエリエ・ヘルナンデス選手(巨人)が昨シーズンから日本でプレーしていました。彼と日本のプロ野球について話をしているなかで『日本の野球は良い野球だ』と聞いていて、日本でプレーしたい気持ちが生まれました。ちなみに2021年の2A時代からモンテロと同じリーグでした。当時からコミュニケーションをとったりすごく仲が良かったので、今回チームメートになれて、とても素晴らしいことだと思っています」
−今年1月にはそのモンテロ選手、そしてドミンゲス投手と共に入団会見に臨みました。モンテロ選手の存在は心強いですか?
「チームが変わることはまったく問題ないですが、日本は距離があるので、日本はどんな国なのか? ちゃんと慣れることができるか? が心配でした。ですが、友人であるモンテロと日本の同じチームに行くことが決まって、すごく気持ちが楽になりました。モンテロは同じ年齢の大事な友人ですし、いつもお互いにアドバイスしていて、とても良い関係です」
(後編へ続く)
■サンドロ・ファビアン
1998年3月6日生まれ、27歳/ドミニカ出身/外野手
右投右打/180cm・81kg/ハポン中高−ジャイアンツ−レンジャーズ−広島
広島アスリートマガジン編集部
ここ数年、カープは助っ人外国人選手に恵まれず、言葉は悪いですが、「ポンコツ」の状態でカープを去って行きました。ドリヨシ的には、もう外国人選手を獲得するより、日本人の生え抜きの選手をしっかり育てて、1軍で活躍してもらう方がよほど確率がいいのではないかと思っていました。
今季のカープの新外国人野手はモンテロ選手とファビアン選手の2名でしたが、モンテロ選手は3月30日の阪神戦で、第4打席でファウルボールを打った際に左脇腹を痛めて開幕早々に戦線を離脱しました。で、残るファビアン選手ですが、開幕当初は日本人投手の攻め方に対応できず、苦しんでいましたが、ボールを見ていくより積極的にスイングをかける打撃に変えてから、少しずつアジャストしてくるようになりました。
ファビアン選手は昨日まで31試合に出場、123打数38安打、打率.309、3本塁打、15打点と、徐々に打線の核となりつつあります。止まらなくなりつつある打棒は相手投手にとって脅威となっています。春のキャンプで、プロ野球の野手出身の解説者の皆さんが、ファビアン選手は日本で活躍するのではないかと言ってましたが、それが現実味を帯びて来ました。
カープの「リーグ3連覇」の原動力となったあのエルドレッド選手に匹敵するか、もしかしたらそれ以上の選手になる可能性をひめています。明日からDeNAとの3連戦ですが、クリーンアップを任される程になったファビアン選手の打撃に期待がかかります。
さて、もう1人の新外国人野手のモンテロ選手ですが、今月5日に2軍に合流し、屋外フリー打撃を再開したそうです。早ければ明日とあさって、マツダスタジアムで行われるウエスタン・リーグの中日戦で実戦復帰するみたいです。モンテロ選手が1軍に復帰して、ある程度活躍出来れば、カープも恐るべき打線になる事間違いありません。ファビアン選手とモンテロ選手は友人の間柄です。お互いに切磋琢磨しながら、相乗効果でカープ打線を牽引してくれるものと期待しています。
