6回戦@マツダ 広島2−4中日 森下投手6回4失点と精彩を欠く。打線も坂倉選手ソロ弾と堂林選手タイムリーの2点のみ。チームは3年ぶりの7連敗で借金2。
広島・新井政権ワースト7連敗 先発・森下が6回4失点と粘れず 坂倉1号は空砲
5/2(金) 21:34配信
スポニチアネックス
<広・中>3回、ボスラーに同点打を浴びた森下(右)(撮影・平嶋 理子)
◇セ・リーグ 広島2―4中日(2025年5月2日 マツダ)
広島は痛恨の逆転負けで、22年7~8月以来、3年ぶりの7連敗。この夜もトンネルを抜け出せなかった。
0―0の2回1死で坂倉が右翼席に飛び込む1号ソロを放ち先制。続くファビアンが左前打。1死一塁となり、堂林の右中間適時二塁打で追加点を奪った。
しかし、先発マウンドの森下が粘れなかった。2―0の3回は1死から岡林に四球を与えると、山本、上林に連打を許して1死満塁とピンチが拡大。4番・ボスラーには外角149キロを左中間に運ばれ、同点の2点二塁打を浴びた。なも1死二、三塁ではカリステに勝ち越しの左前適時打を許し、援護点をもらった直後の回に、ひっくり返され、6回10安打4失点で3敗目(3勝)となった。
今日は森下投手がダメでした。球にキレがなく、全体的に高めに浮いていて、絶好球が沢山ありました。よく6回4失点で留めたと思います。相手チームが好調な打線ならば、2ケタ失点していてもおかしくなかったでしょう。
先発・森下投手は今季6度目の登板で、3勝2敗、防御率1.70でした。前回の4月25日・DeNA戦(横浜)は7回4安打2失点で負け投手でした。中日戦は今季初登板で、昨季は4試合に登板し2勝2敗、防御率1.29でした。
森下投手は1回表1アウトから中日山本選手にレフト前ヒット、上林選手を空振り三振、ボスラー選手をショートゴロに打ち取りました。
打線は菊池選手がベンチで、スタメンは1番セカンド・小園選手、2番サード・羽月選手、3番センター・野間選手、4番ライト・末包選手、5番キャッチャー・坂倉選手、6番レフト・ファビアン選手、7番ファースト・堂林選手、8番ショート・矢野選手で野手オーダーを組みました。
中日の先発・髙橋宏斗投手に1回裏、小園選手はセカンドゴロ、羽月選手はショートゴロ、野間選手はレフトフライに終わりました。
森下投手は2回表1アウトから中日細川選手に2ベースも木下選手をショートゴロ、土田選手をファーストフライに抑えました。
すると2回裏の攻撃で1アウトから坂倉選手が右中間スタンドへ1号ソロを放り込み、1−0と先制しました。続くファビアン選手がレフト前ヒット、堂林選手が右中間にタイムリー2ベースを飛ばし、2−0としました。
しかし森下投手は3回表1アウトから中日岡林選手に四球、山本選手にレフト前ヒット、上林選手にライト前ヒットで満塁とされるとボスラー選手に左中間に2点タイムリー2ベースを運ばれ、2−2の同点に追いつかれました。なお1アウト2、3塁からカリステ選手にレフトへタイムリーを放たれ、2−3と4連打を浴び逆転されました。
直後の3回裏の攻撃で1アウトから羽月選手がピッチャー内野安打も2盗死、野間選手はファーストゴロに倒れ4回裏も末包選手はセカンドライナー、坂倉選手はセンターフライ、ファビアン選手は空振り三振と主軸に快音が出ません。
森下投手は5回表1アウトから中日上林選手にライトへ2ベース、ボスラー選手のライトフライで2アウト3塁からカリステ選手にライトへタイムリーを流し打たれ、2−4となりました。
森下投手は6回表、中日先頭・木下選手にレフト前ヒット、土田選手のセカンドゴロで1アウト2塁、髙橋宏斗投手を空振り三振、岡林選手にレフト前ヒットで2アウト1、3塁とされましたが山本選手をショートゴロに打ち取りました。森下投手は6回を117球、10安打、1四球、4奪三振の今季ワースト4失点(自責4)で降板しました。
打線は5回、6回と中日髙橋宏斗投手を前にランナーを出せませんでした。
7回表、2番手・中﨑投手が1アウトから中日ボスラー選手にライト前ヒットもカリステ選手を空振り三振、細川選手に死球も木下選手をセカンドゴロに封じました。
7回裏の攻撃で先頭・末包選手が四球、坂倉選手は空振り三振、ファビアン選手がレフト前ヒットで1アウト1、2塁も堂林選手はショートゴロ併殺打でチャンスが一瞬で潰れました。
8回表は3番手・鈴木投手が1アウトから中日代打・髙橋周平選手にレフト前ヒットも岡林選手、山本選手を抑えました。
8回裏の攻撃は中日2番手・齋藤投手に代打・中村奨成選手と代打・二俣選手の四球で2アウト1、2塁としましたが野間選手はキャッチャーファウルフライに倒れました。
9回表、4番手にプロ初登板・斎藤投手が中日上林選手にライト前ヒットに2盗を決められました。ボスラー選手に振り逃げでノーアウト1、2塁もカリステ選手をショートゴロ併殺打、駿太選手を空振り三振に抑えました。
9回裏の攻撃は中日守護神・松山投手に2アウトからファビアン選手がライト前ヒットも堂林選手はセカンドゴロで試合が終わりました。
先発森下投手が中日打線に10安打を食らうのは、信じられない話です。最初にも書きましたが、球の威力、キレもなく、全体的に球が高めに浮いていて、ストライクゾーンに投げた球のほとんどが絶好球になっていました。今日の森下投手のピッチングはもう何も言う事はありません。やはり前回のDeNA戦で、野手の守備に足を引っ張られて好投しましたが負け投手になった影響が残っていたのでしょうか。
2番手の中崎投手は、7回を無失点に抑えましたが、中日細川選手に死球を与えました。細川選手の手の指か手首に当たったようで、そのままベンチに下がって交代となりました。骨折していないか心配です。
3番手の鈴木投手は8回を無失点に抑えました。が、鈴木投手が通用するのは対右打者で、左打者相手となると被打率が高くなるような気がします。
そして、4番手に高卒3年目の斉藤投手がプロ初登板しました。かなり緊張していたようですが、9回1イニングを無失点に抑えました。プロの第1歩を踏み出した斉藤投手です。次回の登板にも期待しましょう。
打線は2回裏に坂倉選手のソロホームランと堂林選手のタイムリー2ベースで2点を先制しましたが、3回以降はたった3安打と振るいませんでした。最近のカープの打線は、序盤に得点するだけで、中盤以降は全く点が入りません。これではカープのペースで試合を作る事はまず不可能だと思いますし、ますます投手陣にプレッシャーがかかるようになり、チーム全体が悪循環に陥るのではないでしょうか。
また、打順で1番に小園選手は反対です。小園選手は5番、6番あたりで自由に打たせるべきだと思います。そして、2番は菊池選手がベストだと思います。何故菊池選手を2番に入れないのか、不思議で仕方ありません。
チームは3年ぶりの7連敗で12勝14敗1分けの借金2となりました。
さて、明日あさってはデーゲームです。明日のカープの先発は床田投手、中日は松葉投手です。松葉投手は今季絶好調で、5試合投げて防御率は1.34です。明日は投手戦になると思いますが、床田投手がどれだけ我慢できるかにかかっている感じですね。
